貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

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【侵食】7〜8

「【砂鉄(サンド)次元(ディメンション)】」

 

 私の声と共に砂鉄武器達が何処かへと消え去る。

 

「なっ...! あれだけの武器を一体どこへ隠した!」

 

 余裕のない表情で慌てる彼女が可愛すぎて早く壊したくなってしまう♡。

 

『慌てない慌てない、今から出してあげるからちゃんと躱してよ?』

 

 私がパチンと指を鳴らすと、消えたはずの武器たちが彼女の360度全てから一斉射出され、彼女を襲う!!。

 

「くそっ!! どこから出しやった!!」

 

 ガンガンガン!!!。

 

 彼女は鎌を勢いよく振るったので何本かは砂鉄となって崩れ去るのだが、全てははじき落とせない!。

 

 何発かは確実に彼女の柔肌に深く突き刺さり、生命力を奪う!。

 

「ぐっ...くそがっ!」

 

 どんどん口が悪くなる彼女を見ているといい気分になってきた。

 

『ほらほら! どんどんいくよっ!!』

 

 少しずつスピードと量を増やして奴の回避行動がギリギリで間に合わないくらいの所にわざととどめて長時間楽しもうとしていると...。

 

『ッ!! 相変わらずお目覚めが早い事で...、さっき深く眠ったんじゃないの?』

 

 私は頭を押さえながら体の主人の声が脳内に浮かんできた。

 

(早く終わらせろ...、これが私の意思だ...!)

 

 まだまだ体の所有権の大半はケロナ本人にあるので、私はまだこの体を自由には動かせない。

 

『はいはい、分かりましたよっと、しょうがないからもう終わりにしてあげるね』

 

 私が出力を上げてエルサにとどめを刺そうとしていると...!。

 

「【地獄の火炎竜巻(ヘル・フレイムトルネード)】!!」

 

 砂鉄を風と炎が混ぜ合わされた竜巻によって全て弾かれてしまう。

 

「これで勝ったと思うなよ【次元龍】!!」

 

 彼女はそれだけ叫ぶと祭壇の間からどさくさに紛れて逃げてしまったのでした。

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

 エルサが逃げたことを確認した私は主人の願いを聞く事になりました。

 

(あいつが逃げたのなら、まずはサラとエリーゼの回復からだ、特にエリーゼは腹を裂かれているから治療を優先しろ)

 

『そこは先に妹って言わないんだね』

 

(当然だ、サラは自分で回復できるし、ただ叩きつけられていただけだからな、エリーゼは1分1秒を急ぐ状態だから優先する)

 

『へいへい、仕方がないからちゃんと治しますよ、とは言っても壊すのは得意だけど治すのはあんまり得意じゃないんだよ、だから後はケロナに任せるね』

 

 そう言いながら突然私に肉体を戻される。

 

「はっ...?」

 

 いつもよりすんなりと体を返してくれた事に違和感があるのだが、今はそんな事を考えている場合ではない!。

 

「【水・回復(ウォーター・ヒール)】!」

 

 両手に水の魔法を発動し、ゆっくりとエリーゼの傷口に押し当てる。

 

「うっ...!」

 

 痛みのせいかビクン! と体が揺れ動きますが、これも彼女の命を救う為なので仕方ありません。

 

「しっかりして!」

 

 しばらく私が回復をしてあげていると、ようやく動けるようになったのか、サラがひょこひょこと歩いて一緒に彼女の回復に努めてくれました。

 

「お姉ちゃん....、サラも手伝う」

 

 彼女もエリーゼの傷口に手を置いて【回復魔法】をかけてくれました。

 

「ありがとう、サラ」

 

「うん、私は自分で回復できるけど、エリーゼとレイナお姉ちゃんはできないからね、今は私が泣きごと言ってちゃダメ」

 

 必死に痛いのを我慢しながら、私と一緒にエリーゼの回復に勤しむ妹を見ていると強くなったなと思う。

 

 傷口が塞ぐのを見届けた私は、やっと一息つける。

 

「ふぅ...、一度ここを出よう、レイナとエルサが放った灼熱のフィールドがまだ残ってるから...」

 

「うん...」

 

 私がそう呟くと妹はそう頷いてくれた。

 

 私がレイナをおぶり、サラがエリーゼを箒に乗せて、この熱いダンジョンの中かから脱出するのでした。

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