貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

121 / 202
【浸透】1〜2

 私達はダンジョンから脱出した後、【エリーゼ号】に戻り2人の手当と食事の確保に勤しむ。

 

 2人をソファに寝かしてサラに見張りを任せる。

 

「サラ、ちょっとの間2人の事を任せたよ」

 

「うん、任せて!」

 

【エリーゼ号】の警備を妹に任せて私は食料を取りに向かう。

 

 そしてついでに【砂鉄水】の練度を上げ始めた。

 

 何故かは知らないけれど、今は【砂鉄水】を使ってもあいつが現れる気配はない。

 

 私の方から声をかけても返事がないし、自由に【砂鉄水】を使っても前ほど寒気がしなくなった。

 

 しかし、髪が黒くなるのはご愛嬌という所だろうか?。

 

(あいつは何故私にこの力を自由に扱えるようにしたのだろう...?、よく分からないけれど今はこの力を自在に扱えるようにしないと...、エルサには敵わない)

 

 食料を集めるついでに【砂鉄水】の力を解剖していく私。

 

 今までは窮地に陥った時にしか使えなかったばかりにその特性や能力などはよく分かっていない。

 

 しかし、こうして自由に扱えるのならば話は別だ。

 

 いつもは【水魔法】を使いながら狩りを行っているが、今回は【砂鉄】を使って狩りを行う。

 

 手頃な野生動物もいるが、今は木についている桃を【砂鉄】で作ったナイフを投擲し綺麗に撃ち落とす練習をしていた。

 

 今はこうして【砂鉄水】の扱い方が私の体に【浸透】するまで何度も使い回すしかないだろう。

 

 あいつはあれだけの量の【砂鉄武器】を量産しても何も問題なかった。

 

 だけど私は砂鉄のナイフをちょっと作るだけで直ぐに疲れてしまった。

 

 これが恐らくレイナの言っていた【練度】の差なのだと思う。

 

 ならば私も【砂鉄】を使い続ければいずれあのくらいはできるようになるのだと考えた。

 

【練度】を上げるため帰るのは少し遅れるだろうが問題ない。

 

「悪いなサラ、今日の晩御飯は少し遅くなる」

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

 私は何度も桃の実を狙って【砂鉄】ナイフを投擲する。

 

【砂鉄】で作られた武器を【水魔法】で振動させて威力を倍増させるという方法をあいつは実戦でやってみせたのを思いだしながら、私も同じことをやってみた。

 

「まずは【水魔法】でナイフの形を作って【砂鉄】で塗装する、そして中の【水】を私の意思で振動させて威力を倍増...」

 

 ばしゅん!!。

 

 威力を倍増させようとした瞬間に砂鉄の部分が弾け飛んでしまった。

 

「なんでだろう...、水の威力が強すぎたのかな...?」

 

 しばらく実験した結果、私は【水】の力の方が圧倒的に強く【砂鉄】の力がめっちゃ弱い事がよ〜く分かった。

 

 簡単に言うと水の振動に砂鉄の強度が追いついていないのだ。

 

 恐らく奴の場合【砂鉄】の方が【水】よりも強い力を持っているからこそ、この方法が適用できるのだろう。

 

「いきなりつまづいたな...、でもまあやってみないと結果は分からないし、徐々に慣らしていこう!」

 

 そうやって何度も試行回数を増やして練度を稼いでいく。

 

 この方法なら【水魔法】と【砂鉄】の練度が一緒に稼げるので非常に効率がいい。

 

 最初こそ砂鉄のナイフを作るだけできつかったのに、ダガーくらいなら複数本作れるようになってきた。

 

 まだまだあいつのように大剣や槍を作れる技量はないけれど、少しずつ練度を上げていけば私もいずれあのくらいできるようになるだろう。

 

 そしてその時こそがエルサとの再決闘の時期だと狙いを定めているのでした。

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