貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

122 / 202
【エリーゼ号】での夜会1〜2

 私が【砂鉄水】の練習をしていると、いつのまにか辺りが真っ暗になっている事に気がつく。

 

「いつの間にこんなに暗くなったんだろうか、そろそろサラの所に戻ろう」

 

 私がサラの待っている砂浜に戻ると、3人が私の心配をしながら出迎えてくれました。

 

「ケロナ! あんたもエルサとやりあったんでしょ!? 無茶しないで今日はゆっくり休みましょう!」

 

「そうですわ! ケロナお姉様の頑張りはこの私がキチンと見届けていましたから何の問題もありません! 今日は皆しっかりと休むべきです!」

 

 レイナとエリーゼの姿を見て思わず笑ってしまう私。

 

「怪我の割には、思ったより元気そうね2人とも」

 

「「えっ?」」

 

 2人がお互いの怪我の度合いを見ながらも私の方に視線を移しました。

 

「そうは言いますけど...、エリーゼから聞いた話では骨が飛び出てたって言うじゃないですか! どう考えても私達より重症です!」

 

「はいっ! 私はきちんと見ましたよ! お姉様のお腹の辺りと足から骨が数本も外に顔を出してたのを!」

 

 激しく言葉責めにしてくる彼女たちに私は笑いながら言いました。

 

「でも、今は大丈夫だろ?」

 

 私の言葉にまじまじと体を見つめてくる2人。

 

「確かに...骨が出ていた割には5体満足なような...」

 

「...私の見間違いでしょうか?」

 

 ...。

 

 2人には私が【砂鉄】の力で無理やり骨を元の位置に戻している事を黙っておこう。

 

 正直今でも痛んではいるが、我慢できないほどではない。

 

 私は自分に【水の回復魔法】を唱え続けているので少しずつ痛みは和らいで行っているし、多分大丈夫だろう。

 

 私は不思議な顔をしている2人を前にして2回手を叩きました。

 

「はいはい、いいから怪我人は座ってて、今日も私が腕を振る舞うから安心して待ってなさい!」

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

「とは言ったものの...どうするかねぇ...」

 

 桃はあるものの【エリーゼ号】には調理場がない。

 

 しかも、桃の盛り付けを出しただけだと昼間と被ってしまうから避けたい...。

 

【砂鉄水】の練習のついでに狩りで取ってきた獣肉を焼いてもいいのだが、どうせならもうちょっと凝った料理を提供したくもある...。

 

「どうしようか...」

 

 頭を悩ませた結果...。

 

「そうだ! 桃の果汁を入れた水で誤魔化そう!!」

 

 趣向を凝らすどころか手抜きになってしまった。

 

 取り敢えず桃を潰して果汁を搾り取り、その上から綺麗な水をドバドバ入れる。

 

 ご飯ではないがこれで飲み物は確保したと言えるだろう。

 

 あとはご飯だが、これも桃を出して誤魔化そう。

 

「今日は桃を食べる簡単な料理(?)にしてみたよ」

 

 と言いながら皆の前に出す。

 

 完全に料理と言うよりは桃を食べてるだけだが、それでも皆は黙って食べてくれた。

 

 桃にハズレはなく、美味しい。

 

 後は私の作った桃のジュースだがお味の方はどうだろう...。

 

 ゴクゴク...。

 

 しばらく沈黙が続いていたが...。

 

「うん! 後味がいいですね!」

 

「果汁を入れた水ですか...、色合いがお酒みたいですけどアルコールが入っていないので私でも飲めますわ!」

 

「美味しい!!」

 

 意外に好評だった!。

 

 ただの桃ジュースだが、意外にそれが美味しいのだろう。

 

 かく言う私も結構ハマっていた。

 

 甘すぎず飲みやすいのが良い感じだ。

 

 正直に言うと仕事終わりに毎日飲みたいくらいの味ではある。

 

「ふうっ、美味しかった」

 

 確かな満足感を得た後は、打ち上げられた船の中で1夜過ごすのでした。

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