貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
【エリーゼ号】に朝日が流れ込む...。
「んっ...」
1夜を船の中で過ごした私達は旅支度をしながら全員の体調管理を行なった。
取り敢えず全員の怪我の具合を確かめ、大丈夫な事を確認した上で旅に出る。
「じゃあ、取り敢えず【エリーゼ】号は私がしまっておきますね」
そう言うとレイナは指を2回振って呪文を唱える。
彼女曰く杖を失ったのは痛いらしいが、別になくても魔法は使えるそうだ。
「【
彼女がそう唱えると、【エリーゼ号】がまるで模型と同じくらいの大きさにまで小さくなった。
それをみたサラが「可愛い!」と言いながら模型と化した【エリーゼ号】を見つめている。
こんこんっと妹が叩いていると、レイナに注意されていた。
「叩いたらダメですよ、【縮小化】した物体は強度も柔らかくなるんですからね」
そう言いながらさっさと魔法袋の中に入れてしまう。
「じゃあそろそろ行きましょうか、とは言えこの辺には村も町もないのでしばらくは適当に歩くしかありませんが...」
取り敢えず森の中を進む私とエリーゼ。
サラとレイナには森の上を飛んでもらい索敵と町の探索の両方を行なって貰っている。
その最中でエリーゼが泣き始める。
「速い! 速すぎますわ!!」
私に抱きついたままそう叫ぶ彼女をみて私は注意した。
「このくらいで泣くな、エリーゼは
私がそう呟くと彼女は泣くのをぐっと我慢する。
「わ...わかりましたわ! とりあえずこのスピードに目を慣らす事にします...!」
彼女はその後からは、泣き言を言わずにしっかりと目を開いて私のスピード感に目を慣らしています。
その様子に私は笑みを浮かべながら(頑張れよ)と心の声を出すのでした。
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〜2日後〜
「よ...ようやく開道に出られた〜...」
と疲弊したような声をあげたのはレイナでした。
「そんなに疲れる事した?」
そう私が聞くと彼女は物凄い剣幕で私の方に近寄ってきます。
「いいえ、全然疲れてはいませんけど! ケロナの【練度】上げに皆待っていたんですよ? 道の途中途中でいい感じの的があったらとりあえず狙ってみるのやめてください! おかげで開道に出るまでに2日もかかってしまったではありませんか!」
息を切らしながらそう呟いてくる彼女を見て私は笑う。
「まあいいじゃんか、今は焦っても仕方ないし力をつけないとね...」
「力をつけるのはいいですけど、それは町についてからにしてください! 依頼を受けながら【練度】をあげる方がお金も貰えますし効率的です」
意外とお金にがめついレイナがそう呟くと、今度はエリーゼが言葉を挟む。
「ケロナお姉様、私はお姉様から貰った剣の修復をして欲しいのですが...」
「そう...だったな」
実はこの前の戦いでエルサに掴まれた部分の刃が欠けていたらしい。
その事については後で分かり、エリーゼは深く何度も謝ってきたのだが私はこう返した。
「形ある物はいずれ壊れる物、別に良い、それにまだ刃が欠けただけだし次の町で修復してもらえるでしょ? 鍛冶屋さんに打ち直して貰ってる間は別の剣でも買って代用すればいい」
「お姉様ぁぁ!!」
その後は急に泣き疲れて本当に大言だったのを今でも覚えている。
一応エリーゼの毛並みはもふもふなので嫌な気はしなかったけどね。
...。
今度柔らかそうな尻尾でも触らせて貰おうかな...。
私がどうでもいい事を考えていると、草原の真ん中に町らしき物体が見えてくるのでした。