貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
(っで...!? レイナはどうするの!?)
私はレイナの返事が気になってしょうがありません!。
私も女の子だし、恋バナは大好物です♡。
人の恋路のはずなのに、まるで自分の事のように興奮している私は耳を戸に当てて中の声を聞き逃す事のないようにしていました。
「ふぅ...」
(あれっ!? 思ったよりも淡白な反応だ!!)
私は彼女の反応に思わず息を呑む。
「答えを聞かせてください!」
緊迫した室内のはずなのに、凄く落ち着いた雰囲気のレイナ。
先ほどまでの慌てぶりが嘘のようです。
そして彼女の出した第一声が...。
「ごめんなさい」
でした。
(おお〜!! レイナ選手! 若頭を振った〜!!)
勝手に1人で盛り上がる私。
「すみませんが私は貴方のことを名前すら知りません、そんな男の人と一緒になる気なんてありませんよ」
若頭を軽く一蹴する彼女に対し、若頭の行動は...。
「僕の名前はマサツグ、この【フォルカナ】の町を束ねる【フォルカナ連合】の現組長!! 以後お見知りおきを」
頭を深々と下げつつも、その言葉には威風堂々とした彼の存在感が加わっているように聞こえた!。
(この感じ...! やるじゃん! マサツグ!)
扉越しにでさえ伝わってくる彼の存在感は、すごく魅力的なオーラを感じられます。
並の女の子なら簡単に落とせるであろう佇まいにレイナはどう立ち向かうのでしょうか?。
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「...」
「...」
大見えを切ったマサツグを見たレイナは「はぁ...」とため息を吐いてこう言いました。
「分かりました、貴方がそこまで言うのであれば私と付き合うチャンスを与えましょう」
「ほ...本当ですか!?」
相当嬉しそうな声を出す若頭に、彼女は条件をだします。
「そうですねぇ...、可憐な私と付き合いたいと言うのですから、相当厳しい条件をつけてあげませんと...」
ゴクリ...と言う若頭の喉の音さえ聞こえてくるほどに部屋の中は静まり返っていました。
(レイナの奴、どんな条件を出す気なんだ...!?)
私でさえ気になるその条件の内容とは!?。
「私の旅の仲間にレベル1の【村娘】がいます、その人と戦って勝てたなら貴方と付き合ってもいいですよ」
(は...い...?)
私は思わずその言葉を聞いて固まってしまう。
「そんな事でいいんですか? レベル1の【村娘】なんて正直言って僕の相手じゃないですよ?」
そう呟く彼に対し、レイナは「ふふっ」と笑う。
「果たしてそうですかね? まあやってみれば分かりますよ」
2人のやりとりを聞いていた私がまさか巻き込まれる展開になろうとは思いませんでした!。
(なんで私が...!)
と思っていると、戸が開いてレイナが顔を出しこう言ってくるのでした。
「ずっとケロナがいる事には気がついていましたよ? 人の恋路を盗み聞きしてたんですから、責任を持って解決してくださいね? ケ・ロ・ナ」
まさか盗み聞きしていたのがバレていたとは!!。
私が盗み聞きしていたのは本当だし、仕方がないので若頭と戦う事にするのでした。