貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

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若頭の恋6〜7

 〜1週間後〜

 

 マサツグは準備の為に1週間待って欲しいと私に言ってきました。

 

 エリーゼの件があるので、正直言って早く遠くに逃げたいのだけど、レイナの返事に答えようとしている若頭の行動を無下にはしたくない。

 

 なのでこの1週間は適当な仕事を回してお金と経験値を稼ぎながら、ついでにエリーゼに剣の指導もしてあげました。

 

 私は剣士ではないですが、何故か刀の扱い方ならなんとなくわかったので彼女もメキメキと力量を上げてきています。

 

 まあ、今はその話は置いておいて、今から行われるであろう私と若頭の戦いの舞台を怖い人達が囲んでいました。

 

 どうやら若頭の家にある中庭で戦うらしいのだけど、肝心の若頭が見当たらない。

 

「きっとケロナお姉様が怖くて逃げたんですわ!」

 

 そうエリーゼは笑っていましたが、私は違うと確信しています。

 

 あの男があれだけ大見え切って逃げだすはずがありません。

 

「エリーゼ...、あんまり男の覚悟を貶すものじゃないよ」

 

 私の言葉に彼女は訂正する。

 

「あっ...、はいっ! 申し訳ありません! そんな事があるはずないですわね!」

 

 私がしばらく待っていると、1週間ぶりに彼は姿を表す。

 

「待たせたな...、ちょっと感を取り戻すのに手間取った」

 

 そう言いながら現れたのは、1週間前の弱々しい男ではなく、しっかりと鍛えられた肉体を持つ侍の姿があるのでした。

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

「うわ〜! すっごい! 元々イケメンだったけどもっとカッコよくなってる!!」

 

 サラがマサツグの豹変ぶりに驚いていましたが、それは彼女だけではないでしょう。

 

「あの弱そうだった男の人が...、まさか1週間でこれほどまでの変貌を遂げるとは...! 男子3日会わざれば刮目して見よ! とは言いますがこれは...!」

 

 とエリーゼ。

 

「へぇ...結構やりますねあの子、私が手合わせしたいくらいです」

 

 とかなんとか言いながら小悪魔的に舌を出して私の方を見てくるレイナ。

 

 戦うのは私だからね? 自分が戦わないからってその余裕の表情はちょっといただけないなぁ...。

 

 余裕そうな彼女を見た後に対戦相手の確認をする私。

 

(【若頭マサツグ】どの程度の実力かは分からないけど、流石にマーカイルやザランほどではないでしょ?)

 

 そう思うとだいぶ楽に戦えそうだ。

 

 試合開始のゴングが鳴り響くまでまだ少しある。

 

 その間に彼の姿特徴を改めて確認しました。

 

 (身長は175センチくらい...、筋肉は結構ある...、黒髪のイケメンで腰に刀を装備してる...、あの着物の中に投げナイフなどを隠し持っている可能性もあるから油断はできない...ってところかしら?)

 

 今まで戦ってきた相手の方がよっぽど強そうに見えてしまい、今目の前にいる男がどれだけ強かろうと【大帝】の手先ほどではないと慢心する私。

 

 そうしているとついに試合のゴングが鳴り響くのでした。

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