貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
互いに見つめあった私達は動かない。
私が彼の宣言通りに攻撃してくるのを待っているからだ。
(いつくる...?)
その事で頭がいっぱいな私は、受け身に回ることのみを考えていました。
緊迫した緊張間の中、ついに彼が動き出します!。
(くるっ!)
地を蹴り私の懐に入る彼の速さに驚愕しました。
(なっ!? これが本当に1週間前まで寝込んでいた人の動きなの?)
なんとか初撃を受け止めた私ですが、その攻撃力の高さにまたもや驚く!。
(痛っ!! ちょっと攻撃力高すぎませんか?)
そう思いながらもなんとか払い除ける。
「流石に一撃では沈みませんか」
澄ました顔でえげつない攻撃をしてくる彼に思わずはにかむ私。
「その言葉...、一撃で私が沈む事も視野に入れていたって事でいいかしら?」
「ええ、勿論です」
さらっと私のプライドに傷をつけてくる目の前の男にはちょっとイラッとしました。
(まあ良い、私の本質は物理じゃない)
私は「ふうっ」と息を吐くと距離を再び取ってから魔法を唱える。
「【ケロっとすぱいらる☆】」
指をパチッと鳴らして凄まじい水の螺旋を呼び出す!。
「「「若っ!!」」」
彼を心配する声がそこら中から聴こえてくるのだが問題はない。
ちゃんと加減はしてある。
今はとにかくこの戦いを早く終わらせたいのだ。
しかし、私の思いは簡単に打ち砕かれる事になる。
彼はその拳に黒いオーラを纏った一撃を放ち、私の魔法の勢いを封殺したのでした。
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私の魔法を打ち破った彼の一撃に、仲間たちは言葉を失っていました。
「ケロナお姉ちゃんの魔法を素手で掻き消した...の?」
「さっきのケロナの魔法は手加減をしている感じだったけど...、そうだとしても素手で...と言うのは...」
「あの男は一体何者なんですの!?」
そんな私達とは対照的に浮き足立つ若頭サイド。
「いいぞ!! 若頭!!」
「流石俺たちの大将!!」
「あれだけの魔法を放つ姉ちゃんもすごいが、それを掻き消しちまう大将はもっとすげぇ!!」
てんやわんやな騒動に気圧され気味の私でしたが、まだまだ大丈夫です。
まだ一回魔法攻撃を掻き消されただけにすぎない現状で諦めるのは早計というもの。
魔法攻撃がダメなら物理中心で攻めるだけです。
速攻を決める為に予備動作のみを行い素早く彼に近づき三連打を浴びせたのですが...。
パシッ、パシッ、パシッ。
まるで私の動きを読み取っているかの如く、完璧なタイミングで3回とも攻撃を受け止められてしまいました。
思わず舌打ちをしたくなってしまいますが、そんな隙すらも与えてくれません!。
「ほらっ、今一瞬だけど油断したよね?」
「えっ?」
彼の足払いに気がつけず転倒させられる私。
「くっ...!」
どうにか受け身をとってダメージを最小限に抑えるものの、体は地面に横たわってしまう!。
その隙に彼は何度も私を踏みつけてくるので、無様にも転がって躱すしかありません!。
(こいつ...! 思ってたよりも手強い!!)
私は彼の強さを再確認しながら、次の一手を考えているのでした。