貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
〜決着後〜
何故か私達は若頭の家で宴会をしていました。
「いや〜...負けた負けた! なんかいっそ清々しいわ!」
「なんかあなたキャラ変わってません?」
マサツグの言葉にレイナは少し変な顔をする。
私の一撃でなんとか勝利は収めたのだけど、決着の後から若頭の態度が明らかに変わっていました。
呪いにかかっていた時は頼りない感じだったはずの彼ですが、時間が経てば立つほど本来の彼に戻っているようです。
「ケロナ...だったよな? まさか俺が負けるとは思わなかったわ! レイナの件は一度諦めるが、完全に諦めたわけじゃないからな! いつかはお前に勝ってレイナを嫁に迎え入れてやる!」
私の肩に腕を置いてニコニコと笑っている彼の表情はとても良い物でした。
「悪いけどレイナはあげれないよ? 私達の大事な仲間だからね」
そう答えると彼は再び大きく笑い声を上げる。
「はっはっはっ! だからこそ価値があるんじゃね〜か! レイナの事を認めているからケロナも彼女を仲間に入れてるんだろ?」
「それは...そうだけど...」
「本当にいい女を仲間にしたよな! レイナと一緒に旅ができるなんて、ケロナが本当に羨ましいぜ」
彼はそう言いながらも負の感情を一切見せてきません。
それどころか正の感情のみで私に話しかけてくるのだから嫌な気分がしないのだろう。
まるで裏表がない人みたいで凄く接しやすいのだと思う。
「今日は俺の奢りだ! たっぷり食え!」
彼がそう言うとヤ◯ザの人達が美味しそうな料理を私たちの前に運んでくるのでした。
✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎
(おほっ...♡)
私は口にも顔にも出さないが、内心興奮していました。
炊き立ての大盛りご飯の横には野菜のおひたしとお豆腐、そして鯛のお刺身が並んでいます♡。
(このザッ・和食って感じ...嫌いじゃない!)
おひたしとお豆腐、そして刺身にも醤油が合う♡。
おひたしとお豆腐には醤油をちょっぴりかけて食べました。
(う〜ん♡ この薄味♡ 素材の味を活かした料理は健康にも良いし美味しいんだよね〜♡)
副菜でもこれだけ美味しいのだ。
主菜の刺身が不味い訳がない。
醤油を入れた小皿に少しだけわさびを投入してから刺身を漬ける。
満遍なく刺身に醤油が付いたのを確認したら、それを口に含む...。
もみゅもみゅ...。
醤油特有の味とわさびのツンとする感じが堪らない♡。
「はぁ...♡ 美味しい..♡」
思わずトロン...とした表情でそう漏らしてしまい、エリーゼが過剰に反応してしまう。
「お姉様がそんな表情をなさるなんて...! 和食...! 恐るべきですわ!」
ちなみに、サラはいつも通り「美味しい!」という簡素な感想を呟き、レイナは色々と食レポ的な事を言い始めていました。
まあ、今は周りの雑音なんて気にならないけどね。
とにかく目の前にあるご馳走が美味しすぎて他の事に頭が回らなくなっている私なのでした。