貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

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風邪②・夢?

 あの後結局風邪で寝込んでしまった私は、マサツグの家で看病される事になりました。

 

「ゴホッ! ゴホッ!」

 

 咳をこむ私を見たレイナが診察の結果を皆に言い渡します。

 

「これはどう見てもただの風邪ですね、2日も休めばきっと良くなるでしょう、取り敢えずしばらくの間は私たち3人でケロナの看病をすればいいです」

 

「ケロナお姉ちゃんが風邪をひくなんて...、珍しいこともあるね」

 

「ケロナお姉様、本日の汗拭きは全て私が行いましょう! 安心してくださいませ! これは決してやましい気持ちで言っているのではありません! 汗だくの体に過剰なボディタッチをしようなんて夢にも思ってませんから!!」

 

「うん、取り敢えず私が責任を持ってケロナの体を拭きますから、エリーゼさんは退出してください、今日は私とサラでケロナの面倒を見ますので、貴方は周囲の警戒でもしていてくださいね」

 

 レイナがニコニコとした良い笑みでエリーゼに残酷な答えを言い渡す。

 

「そ...そんな!! せっかくのチャンスが!!」

 

 心の声がダダ漏れなので仕方ないだろう。

 

「普段お強いお姉様が初めて見せる弱りきったお姿...、こんなレアな現場に居合わせてチャンスを物にしないのは勿体な...!」

 

「うん、エリーゼさんはちょっと黙りましょうか【睡眠魔法(スリープ)】」

 

「何をする気なの...です...か...」

 

 エリーゼの鼻の前に杖をかざして彼女は何度も魔法を詠唱します。

 

 2回3回続くにつれて、エリーゼの動きがどんどん緩慢になっていき、ついに眠り始めました。

 

「流石に寝起きの方をもう一度眠らせるには何度か【睡眠】の魔法をかけなおさないといけませんね、でもまあこれでケロナの貞操が守られるのなら当然の処置でしょう、じゃあゆっくり休んでくださいね」

 

「お姉ちゃん! たまにはサラ達に甘えても良いんだよ? 風邪の時くらいゆっくり眠ってね!」

 

 2人の優しさに私は思わず涙がこぼれてしまいそうになりましたが、丁度いい機会です。

 

 2人の言う通りたまにはゆっくり眠ってみましょう。

 

 そうやってリラックスして眠ったら、記憶を失う前の事が夢に現れたりしてね...。

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

(ここは....)

 

 このふわふわする感じ...。

 

 どうやら私は夢を見ているようです...。

 

 大量に割れた卵の残骸の中を進む私はとても貧相な体をしていました...。

 

(疲れたなぁ...)

 

 そう思いながらも足を進めていると...。

 

(何っ!?)

 

 いきなり何者かに攻撃されました!。

 

(ぐっ!!)

 

 すぐさま後ろを振り向きますが誰もいません!。

 

 上に気配を感じ取ると、木の上に大きな蛇が存在していました。

 

 どうやら奴の魔法攻撃によって背中から奇襲されたようです。

 

(この...やろう!)

 

 そう叫びながら蛇に攻撃を加えようとしたのですが...。

 

(えっ...?)

 

 まるで体が硬直してしまったかのように動けませんでした。

 

 いつもならこんな敵くらい殴り倒せるはずなのに、夢の中の私はこんな蛇すら倒せないみたいです。

 

 と言うよりも本能がこいつに関わってはいけないと言う危険信号を出してすぐさま【逃げる】と言う思考にすり替わっていました。

 

(くそっ! なんで逃げなきゃいけないんだ!?)

 

 そう思っても私の体は逃げています。

 

 全力で疲れた体を走らせて息を荒げながら()()()()()

 

 しかし、どうやら蛇の方が私の逃げる速度よりも早いらしく、簡単に追いつかれてしまいました。

 

(くっ!)

 

 シュルシュルシュルと尻尾が私の方に伸びてきて簡単に捕まってしまう。

 

(ぐぁ...ぁぁぁぁ!!!)

 

 夢のはずなのに凄く痛みを感じる...。

 

(これ...まずい...!)

 

 全身の骨が砕かれるような感覚におそわれながら皆の名前を叫び助けを呼ぶ!。

 

(レイナ...! エリーゼ...! サラ...!)

 

 しかし、私の声は虚しく虚空を突き刺すのみで誰にも届く事はなかった...。

 

(私はこのまま...死ぬの...?)

 

 どんどん体に力が入らなくなって行く、そんな時でした。

 

 赤いマフラーを首に纏った、真っ赤な髪の少女が私の瞳に映ったのは...。

 

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