貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
「...」
赤い髪の少女は締め付けられている私を無言で見つめ続けていました。
(だ...誰!?)
全く見覚えのない少女の登場に私の頭はパニックなってしまいます。
(私の夢なのに何で知らない人が出てくるの!?)
この大きな蛇はよく魔物と戦う冒険者ならば一度くらい見た事のある相手ですが、
少女は何やら私に問いかけてきました。
「苦しいか? 助けて欲しいか?」
(...)
偉そうな少女の問いに私は何も答えません。
どうせこれは夢なのでここで殺されようと何も変わらないからです。
しかし...、なぜでしょうか?。
少女の言葉に思わず私は(助けて!)と叫んでしまいました。
私の言葉に少女は言いました。
「良いだろう、でも助けてあげるんだから私が姉でお前が妹な!」
少女はそう叫ぶと蛇の周りを飛び回り、炎で作り出した剣で皮膚を焦がす!。
「キシェェェェ!!」
あまりの熱気に蛇は私を一度放し少女の方に向かっていきます!。
(あっ! 危ない!!)
そう心配する私を見た少女は笑っていました。
「大丈夫! 私がこんな奴に遅れを取るわけないだろっ!」
少女は両手に炎で作った双剣を持ちながら優勢に戦況を進めていきます。
5分にも満たない戦闘で自身よりも遥かに体格の大きい相手を倒してしまうのですから、彼女のレベルは相当高いのでしょう。
大蛇を倒した後に私の方の近づいてきて手を伸ばしてくれる彼女。
「ほらっ、立ちな、私とあんたは今日から姉妹になったんだからこれからは助け合って生きていかないとな!」
ニカリと笑う彼女の太陽の如き眩しさに対し、私は思わず涙を流しているのでした。
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私がいきなり泣き出したので困った表情で私の方を見てくる赤髪の少女。
「おいおい泣くなよ、せっかく助けたのにそうやっていつまでも泣かれてちゃ助けた意味がないだろう?」
(でも...でもっ...)
「はぁ...、仕方ないなぁ...」
彼女はそう言いながら自らが巻いていたマフラーを私の首に巻いてくれました。
「これはここら辺にいる羊の化け物から採取した毛と私が抜いた髪で編んだ特別性のマフラーさ、私の魔力が込められていてちょっとやそっとの攻撃なら弾いてくれる優れ物、妹であるお前には特別にこれをやるからさ、泣くのをやめろって!」
(...ありがとう)
私の首に巻かれた赤いマフラーはとても暖かくて優しい匂いがします。
「やっと泣き止んでくれたか!、っで? あんたの名前は?」
そう言われたので私は答えました。
(ケロナ! ケロナ=◯◯◯◯!!)
私が答えると彼女も答えてくれます。
「ケロナ=◯◯◯◯? ◯◯◯◯って事はつまりそう言う事なのか...、縁っていう物はいつの間にか出来てる物なのかもしれないな...、ちなみに私の名前は◯◯◯◯=◯◯◯◯だ! これからよろしくな!」
(えっ?、聞こえないよ?)
彼女の口を何度見ても音が聞こえてきません。
(あなたの名前はなんて言うの!?)
私が叫んでも彼女はやれやれと言った表情で口パクをするのみ...。
そのやりとりをしばらくしていると、私の意識は別の場所で目覚めるのでした。