貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

14 / 202
ミジカ村・馬車の旅

 私達がミジカ村に到着したと同時にまずは馬車を借りる事にした。

 

 なんとか借りることには成功したのだが、出発は明日だと言われ金を支払う。

 

「いや〜なんとか冒険者同席の安全な馬車を借りれて良かった、【城塞都市クレイトン】の周辺には山賊が出るって噂だったしこれは当たりを引いたかも」

 

 私がるんるん気分で今日泊まる宿を探していると、サラが何やら目を光らせて武器屋の方にすっ飛んでいく。

 

「これは!!」

 

 と言いながら安い棒切れ、もとい格安の小さな木の杖を物欲しそうに眺めていた。

 

「それ欲しいの?」

 

 私が聴くと彼女はコクリと頷く。

 

 ちょっとくらいはお金を使ってもいいのかもしれないけど、無駄になるものは買いたくない。

 

「それを買ったら何が出来ると思う?」

 

 私の問いに対して彼女はこう答える。

 

「私がちょっとだけ強く見える!!」

 

 う〜ん...この。

 

「残念だけどその回答じゃあ買ってあげられない」

 

 私の答えに彼女は「え〜っ」と不満たらたらな声を漏らす。

 

「そんな顔をしてもダメだからね!!」

 

 私の答えにぶ〜ぶ〜文句を垂れる彼女を掴み宿に向かう私達。

 

 明日になれば出発するのだから今日は早めに休んだほうがいいなと考えた私は、まだ元気そうな彼女を宿へと連れていくのでした。

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

 〜翌日〜

 

 私達が馬車に揺られていると冒険者のリーダーらしき男が声をかけてきた。

 

「ようっ! お前ら若いくせに【城塞都市クレイトン】に向かうんだってな、何しに向かうんだ?」

 

 その言葉に私は答えを返す。

 

「私たちの村が崩壊しちゃってもう住めなくなったから大きな街の視察に行こうって所」

 

 私の言葉に彼は笑った。

 

「おいおいおい、悪いが嬢ちゃんくらいの歳の娘じゃあ【城塞都市クレイトン】での住民税はとても払えないと思うんだが...、それこそ冒険者にでもなってEランクくらいにならないと最低ランクの敷地で住むことすら難しいと思うぜ」

 

 その言葉に私は耳を傾ける。

 

「冒険者ってどうやってなるの?」

 

「そこからか、まあなるだけなら誰でもなれるが...、嬢ちゃんの職業とレベルはいくつだ?」

 

「村娘、レベル1」

 

 その答えを聞いた彼はゲラゲラと笑い声をあげる。

 

「ただの村娘な上にレベル1!? 話にならないな、他をあたりな」

 

 そう言われてカチンときたのかサラが声を荒げた。

 

「笑うな!! ケロナ姉ちゃんはレベル125の【傀儡使】を倒したんだぞ!!」

 

 本気で怒るサラの言葉を聞いてより一層笑い声をあげる彼。

 

「レベル125? ぶあっはっはっはっ!! そりゃ凄いなぁ!!」

 

「あ〜!! 信じてないなぁ!! 本当のことなんだぞ!!」

 

 指を突きつけて彼らに真実を告げるのだが、どうせ信じてくれないだろう。

 

 まるで子供の戯言だとでも言うよう適当にあしらわれてしまう。

 

「はいはい本当本当、この話は終わり! レベル125を倒せるレベル1の村娘が同じ馬車に乗っているって言うんなら俺たちの仕事が無くなっちまうな〜」

 

 彼の仲間らしき2人もぷっと引き出しながら影で笑っているのが見えるが私は気にしていない。

 

 それにマーカイルを倒せたのが事実だとしても、今の私にはあの蒼いオーラを発現させる事ができないのだからあまり誇張した話は避けるべきだろう。

 

「サラ、もういいから」

 

「ええ...でも!」

 

「でも! じゃない!、私たちを守ってくれる冒険者さん達なんだからあんまり迷惑かけないの」

 

「...うん」

 

 面白くないと言った顔をしているサラだったが、これ以上余計な事を言われなくてよかったと思う。

 

 あまり変な事を言いすぎて、あることないこと噂にでもされたらたまらないからね。

 

 彼らを見る限り、冒険者って言う仕事なら誰でも受け入れてくれそうだし、仕事が見つからなかったら冒険者になるのも悪くないのかもしれない。

 

 そう考えている私を乗せた馬車はゆっくりと【城塞都市クレイトン】に向かっていくのでした。

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