貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
私達はマサツグに礼を言いながらこの家を出て行こうとするとこんなことを言われました。
「もう行くのか? もうちょっとゆっくりしてけよ」
そう言われたらこう答えるしかない。
「私達は
私は確かにこの町ならば永住してもいいと言いましたが、やっぱり過去の自分に繋がる者の存在があるのならば探すべきだと思いました。
あの子が何者かは分かりませんけど、とにかくマフラーを貰ったお礼くらいは言っておきたいからです。
一回だけ見ただけの夢にそこまで真剣にならなくてもいいと思いますが、今の私はすぐにでも旅に出たいと思っていました。
もしかしたらこの近くに夢で見たあの子がいるかもしれないと思うと旅に出たくてしょうがなくなっていくのです。
私の瞳を見た彼は「はぁ」とため息を吐きながらも背中を押してくれました。
「女4人で旅なんて大変だろう? 辛くなったらいつでもここに戻ってこいよ! お前達と俺達は既にダチだからな!」
本気で拳を交え合ったものは分かち合えると言うが、まさにその通りでしょう。
お互いの力量が分かればなんとなく察せてしまうものもあると言う事です。
それだけの力をつけるためにしなければならない努力の量はおそらく近しい力を持つものにしか分からないのだから...。
今の私とマサツグの実力はかなり拮抗しているからこそ、お互いに互いを認め会う事ができるのです。
「うん! わかってる! 私とマサツグはもうダチだってことくらいね!」
正直言って言葉を交わさなくても分かることですが、こうして口に出して貰えると嬉しい事に変わりはない。
私は去り際に手を振ってこう言いました。
「また必ず寄らせてもらう! その時にはまたご飯を沢山食べさせてよね!」
「約束しよう! 必ずこの地守り続け、ケロナ達が帰ってきた時には腹一杯食わせてやるってな!」
私と彼はお互いに笑いながら徐々に遠ざかっていくのでした。
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〜私達が【フォルカナ】を後にした道中〜
何か気になったことがあるようで話しかけてくるレイナ。
「ケロナ、何をそんな楽しそうにしているの?」
「へっ?」
どうやら私の表情がずっとニヤニヤしていたようで、その真相が気になった彼女が言葉をかけたくなったそうです。
「実は...」
〜説明中〜
「はぁ...夢であった赤髪の少女...ですか?」
「えぇ、夢だけどなんだか夢っぽくなくてさ、この赤いマフラーをどこで手に入れたのかしりたくなったの」
そう言いながら自分の首に巻かれているマフラーを叩く私。
「へぇ...、それ貰った物なんですか...、どうりで私が和服が似合わないと思って預かっただけで怒る訳ですね」
「まあね、このマフラーは大事な物なんだ、できればちゃんと身につけておくか手の届く範囲にしまっておきたい」
「とかなんとか言ってるけど、ケロナお姉ちゃん旅に出るまでそのマフラー首に巻いたことなかったよね?」
妹にそう言われると確かに巻いたことがありませんでした。
旅に出るとなった瞬間に私はあのマフラーを本能的に巻いてないといけないなという考えになったのを今でも思い出せます。
「それは...」
(あれっ...? 私って...、よく考えればあの夢を見なかったらただ何となくでマフラー巻いてたの!?)
そこまで思い返すと出てくるのが夢の中で少女が言っていた言葉です。
『これはここら辺にいる羊の化け物から採取した毛と私が抜いた髪で編んだ特別性のマフラーさ、私の魔力が込められていてちょっとやそっとの攻撃なら弾いてくれる優れ物』
(まさか...ね)
あんなに小さい子がマフラーにそんな効果を付与できるほどの力量があるとは思えません。
でも何ででしょうか?。
そう思う度にこのマフラーから特別な何かを感じとってしまう私なのでした。