貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
〜3日後〜
そこそこの日程と安全性をかけた結果。
無事に【城塞都市クレイトン】にたどり着く私達。
馬車から降りる私達からお金を受け取る冒険者の男。
「まいどあり、レベル1の嬢ちゃん」
「んっ、ありがとう、ところで今からギルドって所に行くんだよね?」
私の問いに男は答える。
「まあな、あの馬車の護衛代金をギルドに受け取りに行くからな」
この冒険者の名前はディールと言ってDランクの冒険者らしい。
職業は剣士でレベルは24。
【城塞都市クレイトン】の中では冒険者の中でもそこそこの成績を収めているらしい。
彼にはこの3日間、一緒に過ごしている中で色々と教えて貰った。
基本的に冒険者は誰でもなれるらしく、サラみたいな小さい子でもギルドは大歓迎らしい。
それだけを見ても安全面に関してはとても無責任な仕事場であるのだが、裏を返せば誰でも稼げるチャンスがあるとも考えられているらしい。
実際初心者の死亡率は物凄く高いらしく、初心者のうちは知り合いのベテランと組んで仕事をするのがベターらしいのだが、当然私達にそんなコネはないので取り敢えず仕事の内容を見て出来る仕事からやってみるつもりだ。
彼に連れられてギルドに向かった私達は冒険者登録を行う事になった。
〜冒険者ギルド〜
「ではまず職歴とお名前、そしてレベルをお書きください、あっ偽装しようとしてもレベルだけは無駄ですからね」
ニコニコと答えるギルド職員に私は経歴を書いて渡す。
勿論サラの分も書いてあげた。
トミーおじさんに文字の書き方を教えて貰っておいて助かったとこの時になって思う。
「では次に嘘のレベルを書いていないか検査させていただきます、目の前にある水晶に手を当ててください」
と言う職員の前には青い水晶が置かれていた。
私が手をかざすとレベル1と表記される。
「嘘ではないようですね、次はそちらのおチビさん」
今度はサラの番だが、レベルはきっと1のままだろう。
そう思っていると...。
「こ...これは!?」
驚くギルドを職員の姿があるのでした。
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「レベル35!? この歳で!?」
その言葉を聞いてもサラはキョトンとしていたのだが、水晶にはたしかにレベル35と表記されていた。
私もなぜサラレベルが35もあるのか考えてみたのだが、恐らく私がマーカイルを倒した時にサラにも経験値が入っていたのだろう。
その言葉にギルド内がどよめく。
「レベル35!? だとぉ!?」
「あんな小娘が...か?」
などと言われているのだが彼女はあまり気にしていない様子。
しかし、ギルド職員はそのレベルを見た瞬間に次の書類を持ち出してきた。
「おめでとうございます、村娘のレベルを20以上に到達させたので他の職業に転職できますよ」
「転職!!?」
さっきまでよく凄さが分かっていない様でしたが、転職という言葉には興味を惹かれた様です。
「はい、接近職ですと剣士と武闘家、魔法職ですと魔術師と僧侶、後は斥候職である暗殺者と盗賊に狩人、最後に特殊職の芸人と商人ですね」
色々と提示されていたが、サラは一瞬にしてこれを選んだ。
「私、魔術師が良い!! 昔っから箒に乗って飛ぶのが夢だったんだ!」
無邪気な笑顔浮かべながら魔術師を選ぶサラに職員は微笑みかけた。
「どうご自由に、転職するだけでしたら無料ですし気に入らなければいつでも他の職業に転職可能ですのでいつでも話してくださいね」
「うん!」
2人のやりとりが終わるとサラはギルドの奥に連れて行かれ、しばらくすると魔術師となって出てきた。
「お姉ちゃん見てみて〜! サラ魔術師になったんだよ〜!!」
「ほう」
確かに彼女から溢れ出る魔力の質が上昇したような気がする。
「今なら下級の火球が撃てるよ!」
とギルドから配布されたであろう長い木の杖を前に突き出して決めポーズを決めるサラ。
下級の火球とはまた寒いギャグを言ってくるなぁ...、まあ彼女みたいな子供が言う分には可愛いから良いけどね。
と言うわけで一応私も転職できるか聞いてみたのだが、やはりレベル20にならないと転職はできないそうだ。
つまりレベルの上がらない私は一生村娘から転職できないという訳である。
転職できないってこれ、なんてハードモード?。