貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

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【生贄】⑨・【極限状態】

 パチクリ...。

 

 再び覚醒した私を待っているのは勿論【雷鳴蝶】である。

 

「よかった、まだ壊れていなかったのね♡ さあ再開しましょうか」

 

 私の体を持ち上げて左手に電撃を纏う彼女。

 

 それを見た時に思わず笑いが止まらなくなってしまう。

 

「あはっ...!、あははははは!!!」

 

 私は狂ったかのようにそう叫びました。

 

 度重なる拷問によって、私の体と精神は既に限界を迎えていたのです。

 

 言うなれば私の体は【極限】の状態に陥っていたのでした。

 

 それを見た彼女はまるで壊れた玩具を見るような瞳で私の事を見つめてきます。

 

「あ〜あ...壊れちゃった...、お気に入りの玩具だったのに...、でも仕方ないよね? 壊れちゃったんならちゃんと()()しないと...」

 

 そう呟いた彼女は今まで見せた事のないほど大きな電撃を手に集めていました。

 

 次の一撃で私を木っ端微塵にするつもりなのでしょう。

 

 でも...それで良いのです。

 

 どうせ抗っても私に【電撃】は攻略できないのですから...。

 

 最後の一撃が私を貫かんと放たれた瞬間!。

 

「えっ...?」

 

 何故か放たれたはずの電撃が蒼く変色し、術者である彼女を貫いていたのでした。

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

「がっ!?」

 

【雷鳴蝶】が()()()()によって胸を貫かれました。

 

「なに...?」

 

 彼女の手が私から離れると、何故か私の体が自由に動かせる感覚が戻ってくるのを感じます。

 

 胸の奥底から湧き上がってくる【蒼】の力が私の怪我を癒やし、もう一度だけ立ち上がるチャンスをくれたようにも思えました。

 

(この感じ...! マーカイルの時と同じだ!)

 

 私の中から【蒼】の力が噴出し身を守り癒やしてくれる...。

 

(気持ち良い...)

 

 その余韻に浸っていると、【雷鳴蝶】が私に電撃を放ってきました。

 

「このっ! 調子に乗るな!」

 

 先ほどまでは強力な電撃だと思っていましたが、この状態の私ならば...!。

 

 私はパチッ指を鳴らしてとある呪文を唱えました。

 

「【ケロッとすぱ〜く☆】!」

 

 私がそう呟くと、想像を絶する程の蒼き稲妻が【雷鳴蝶】の放った電撃を押し切って奴に襲いかかりました。

 

「まさか...押され...!」

 

 蒼い稲妻に貫かれた彼女は壁際まで吹き飛び凄まじい電撃に襲われています!。

 

「グググ!! 雷に耐性を持つ私がここまでのダメージを...!」

 

 そう呟く彼女を見た私はもう一度別の呪文を唱えました。

 

「このまま押し込む!! 【ケロっとすぱいらる☆】!!」

 

 弾ける稲妻の中に大量の水を流し込む私!!。

 

「更にここで...【砂鉄】も使えば...!」

 

 そう思って砂鉄を扱おうとした瞬間!。

 

 パシュン...。

 

 と言う音とともに電撃がなくなり蒼きオーラは消えてしまいました。

 

 その時になってようやく気がついてしまったのです。

 

【砂鉄】の力と【蒼】の力は同時併用ができないと言う事に...。

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