貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

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感謝1〜2

 〜1日後〜

 

 私達が旅の準備を進めていると、レイナが声をかけてきました。

 

「あの子...、プラルさんでしたっけ? 結局あの後私達には会いにきませんでしたね」

 

「ええ、でも全ては彼女が決める事だよ、ここに残ってホビット族の復興を担うのも一つの手だしね」

 

「ですが...、こんな辺鄙(へんぴ)な場所に誰か来てくれるでしょうか?」

 

 ...。

 

 レイナのいう通り1人で里を復興させるのはとても厳しいと言えるだろう。

 

 お金を使えばしばらくの間は活性化するかもしれないが、そもそもこんな場所に好き好んで永住しようと言う人は少ないだろう。

 

 報酬を支払なくなれば終わりだし、そもそも焼き払われた後の現状を見る限り、この里にはもう金すらなさそうである。

 

「こんな状態で1人置いていかれると言うのはやはり...」

 

 それ以上の言葉は慎む彼女でしたが、正直に言いましょう。

 

「まあ...()()って言っているようなもんだよね...、女1人だけで生きていくにあたってこの場所は少し不便すぎるし...」

 

「ですよね...」

 

 そう言いながらも足取りを止めないで里の外の方に向かう途中に彼女は立っていました。

 

「...」

 

 彼女は黙って私の方に近づいてくると、いきなり跪いたので驚く私。

 

 頭を下げてから彼女はこう言いました。

 

「昨日は答えを返せずすみませんでした、私も皆様と一緒に旅をさせてください...、私以外にこの様な目に合っている子達がいると言うのであれば、私にはその子達を救う使命があります!」

 

 突然そんな事を言われたので焦ってしまうが、結果だけを見ると彼女が旅のメンバーに加わるだけの話である。

 

 私も彼女の視線に合わせるように膝を着いてこう言いました。

 

「うん! これからよろしくな! プラル」

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

 〜1時間後〜

 

 プラルが仲間になって森の中を案内させていると、突然エリーゼが彼女に噛み付いて行きました。

 

「ちょっと! なんであんたが仲間面しているのか知らないけど、私はケロナお姉様を生贄にしようとしたアンタを許した訳じゃないからね!」

 

「ちょっ! エリーゼ!」

 

 私が慌ててエリーゼの仲裁に入ろうとしましたが、プラルは首を横に振り私の方を見つめてきます。

 

「良いんです、エリーゼさんの言う事も最もですから...、エリーゼさんからすれば私はホビット族を全滅させられて生きていけないから皆様について行こうとしている浅ましい女だと思っているのでしょう...、でも、そう思われても仕方ない事を私はしてしまっていますし、その事で責められても何も言い返せません...、今はただ皆様のパーティに入れてくれた事に対し深く感謝いたします...」

 

 しおらしい彼女の態度に調子を崩すエリーゼ。

 

「な...なによ! その態度! そんな態度で謝られると、まるで私が悪者みたいじゃない! ああっ! もうっ!」

 

 イライラしながらそう叫ぶ彼女はプラルを差し置いてさっさと森の奥へと向かってしまいます。

 

 それを見たプラルがハッとしたように声を上げる!

 

「エリーゼさん!! 待ってください! その先には!!」

 

「はいはい、気をつけますわよ」

 

 そう軽く流してスタスタ歩いていくエリーゼだったが...。

 

「えっ...? うわっ!!」

 

 エリーゼがそう叫んだ時にはもう遅かった。

 

 声が突然途切れたかと思うとエリーゼが消えてしまったのだ!

 

「えっ...なに!?」

 

 そう呟く私を差し置いて一直線に走り出すプラル!

 

 私達は一瞬キョトンとしていましたが、すぐさま2人を追って森の奥へと走り出すのでした。

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