貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
外の音を聞く限り、まだまだ雨は止みそうにない。
あれから数時間経過したと思うけれど、ケロナお姉様達はまだ私達の事を発見できないようでした。
「一体どこまで流されてしまったのでしょうか...」
私がそう呟くと、プラルはこう返してくれます。
「ここの川は流れが急ですぐに海の方面まで流されてしまうんですよ、だから一度流されると探索が長引いちゃうんです」
「なんだか、妙に詳しいわね」
「私も一度足を滑らせてこの川に流された事がありますからね」
「そうでしたの!? だから妙に詳しい訳なんですね!」
「ええ、でも恥ずかしい事なので皆には黙って置いてくださいね」
彼女には口止めされてしまったが、こんな面白い事を黙って置くわけがないだろう。
いつか時間が過ぎて彼女の事をもっと深く知った時にでも話の話題にする事にしようと決める私。
こうして数時間の時を少女2人で過ごしていたのですが...。
突然洞窟中に足音が響き出しました。
「何この音...」
私がそう呟くと、プラルはこう言いました。
「この足音は...! 私達ホビット族にとって神聖なる動物の熊ですね!」
「えぇぇぇぇぇ!!!!」
今の私達は裸ですのに熊と戦うハメになるなんて...。
ついてませんわ!
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私達が裸で抱き合っている中、それは姿を表しました!
体長3メートル程の大きな熊が私達の前に姿を表したのです!
「まずい! プラルは下がってて! あいつはホビット族にとって神聖なる生き物なんでしょ!? プラルが手を出せないんのなら、私が斬るしかないよね!」
そう言いながら刀を引き抜く私!
正直言って熊を相手にどこまやれるのか検討もつきませんが、力の限りやるしかありません!
しかし、実際こうして実物の熊を目の前にすると少々腰の引ける私。
(い...意外と大きいですわ!)
小さい私と違って体長が3メートルもある熊の恐ろしさは言うまでもない。
しかし、私達が生き残るには勝つしかないので刀を向けました!
「悪いですわね...、私達はこんな所で死ぬわけにはいきませんので...、ホビット族の神聖なる生き物と崇められているあなたを血肉とさせていただきます!!」
私が見栄を張っている中、プラルは祈りを捧げていました。
前の聞いた話ですけど、ホビット族は熊を狩る時に祈りを捧げてから狩りを行うと彼女が言っていたので、これが恐らく【祈り】なのでしょう。
しかし、プラルが祈りを捧げ終わるまでに熊が襲ってこないわけがなく、戦闘が始まってしまいます!
鋭い爪で私の首元を狙ってくる熊の一撃を躱す私!!
「あんなのを首に食らったらひとたまりもありませんわ!」
ギラリと光る爪を見ながらそう叫ぶのでした。