貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
「グルゥァァァ!!」
と熊が叫びながら私に襲いかかってくる!!
力強い方向に気圧されながらも、私は刀を握り直す。
(お姉様ならこんな時にでも絶対なんとかしますわ!)
「はぁ!!」
力強く叫びながら熊の爪を前にして一歩も引かない私。
刀を振りかざし奴の腕に切り込みを入れる!!
刀身が血油で汚れる度に切れ味が悪くなって行くが、流石の熊の1匹を倒すくらいなら切れ味も持ってくれるだろう。
と言うか意外と熊を相手にしていても戦えているのが不思議でした。
(右からくる!)
そう思うとやっぱり右からパンチが繰り出されるので簡単に躱して斬る!
何度か攻撃を繰り返していると、奴の息が乱れ始めたので勝機を感じました。
「今だ!!」
奴が油断した瞬間を狙い【剣技】を披露する私!
「【ナイツソード】!!」
これは私が屋敷にいる時に覚えた技で【聖騎士】の必殺技です!
職業を入れ替えても昔覚えていた技は忘れないと言う長所を活かしました!
刀に聖なる魔力を込めて放つ【ナイツソード】はかなりの威力がありますが、隙が大きくあまり乱用できる技ではありません。
だからこそ1人の時には注意して使わなければならない。
しかし、そんな大技を使うタイミングが手にとるように分かるのはやはりケロナお姉様達と同じ視線を潜り抜けた結果だからでしょうか?
いつのまにか相手が熊くらいなら安定してチャンスを伺えるようになっている事に私自身気がついていないのでした。
(ここっ!!)
相手が大振りな動きをした瞬間に私は技を決める!
「【ナイツソード】!!」
私がそう叫ぶと、白く輝く聖なる魔力が敵を討つのでした!
✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎
私の放った【ナイツソード】は熊の命を奪い去る事に成功しました。
技を受けた瞬間に血を溢れ出させて死んでいく熊の姿は生々しい...。
命を失う寸前の生き物の行動が1番危ないとお姉様に教わった事を思い出し、すぐさま首に止めの一撃を入れました。
グサっ...と深く首元に刃を入れると徐々に奴は動きを止めていき、やがて動かなくなりました。
「ふぅ...」
私は大きく息を吐いて解体作業に移ります。
今は解体用のナイフがないので刀をその代わりにします。
刀に魔力を込めて皮膚を裂き皮を剥いでいく。
(命を奪ったんだからこの子の血肉の全部を使わないと失礼よね...)
そう思いながらも解体作業を進めて行く私でしたが...。
「あっ! また骨に当たった!」
上手く解体できません...。
しかも上手く解体できず骨に当たる度に刀身が傷つくのであまりミスをしてられません!。
(こう言う時にお姉様がいてくれたらアドバイスが聞けるのに...!)
1人になった時に仲間の大切さが身に染みてわかってくる私...。
ガツッ...。
「あっ! また骨に!」
だんだんとイラだってくる私をみてプラルが声をかけてきました。
「違いますよ、解体の手順を私が教えましょう」
祈りを終えたらしい彼女はそう言いながら私の刀を使って熊を捌き始めるのでした。