貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
「はい、大福2つです!」
悩む私の前に2つの白い皮を被った大福が並びました。
「温かいお茶も備えておきますのでごゆっくり...」
湯煙をあげている緑色の優しい液体が大福の側に差し出される...。
(あ〜...! なんかこの並びいいなぁ...)
そう思った私はゆっくりと鑑賞した後に大福を頬張りました。
「もぐもぐ...」
程よい甘味が残るのでそれを温かいお茶で飲みこむととても美味しいと感じる...。
「はぁ...、美味しい...」
美味しい筈なのに何故でしょうか?。
少し物足りないような気がしてなりません。
(なんだろうか...この満たされない感じは...)
もう一つの大福を食べてみても、やはり物足りなさは残っていました。
(もしかして...、これより美味しい大福を食べた事があるのかな...)
この大福を食べていると、なんとなくそう思えてきました。
「ごちそうさま...」
私はお勘定を支払うと、そのまま店を出て町を一望できる場所から静かに時が流れるのを待っていると...。
「お姉ちゃん、誰かを待っているの?」
突然知らない声をかけられたので、びっくりした私は声の方向に向いてみるのでした。
✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎
私が声の方向を見てみると骨(?)ぽい悪趣味な人形を抱いている紫髪の少女が立っていました。
とても小さくて可愛らしい幼女は私の横にちょこんと座るとこう続けてきます。
「ねぇ? 聞いてるの? お姉ちゃんは誰かを待っていたの?」
そう呟いてくる彼女に私は答えました。
「違うよ、私は今仲間達が仕事に出てるからここで帰ってくるのを待ってるだけ」
私の答えに少女は「ふ〜ん」と呟いては私の方をチラ見しているのが分かって少しイラつく私。
「なに? 私の顔になにかついてる?」
「ううん、なにもついていないけど、今のお姉ちゃんは独りぼっちなの?」
「貴女には私が1人ぼっちに見えるの?」
何気なく聞いた一言に彼女は嬉々として答えました。
「うん! さっきまでのお姉ちゃんの表情はメイアと同じで寂しさを感じている独りぼっちの目だったよ!」
「私が1人ぼっちか...」
最近まで皆と一緒に旅していただけに、いきなり1人になって少し寂しくなったのかもしれない。
もしかしたら目の前にいる少女の言う通り、私は本当に寂しさを感じているのかもしれないな...。
私が「はぁっ」とため息を吐くと彼女はこう言いました。
「ねえ? お姉ちゃん今暇なんだよね?」
「だったら何?」
「お姉ちゃんの仲間が戻ってくるまでの間だけでいいいからさ...、メイアと一緒に遊んでよ!」