貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

173 / 202
メイア1〜2

「私が貴女と...?」

 

「うん! なんでもいいよ! メイアはお姉ちゃんと一緒に遊びたかったんだ!」

 

 ウキウキしながら紫髪の少女は私の方を見てくるのだが...。

 

(弱ったなぁ...、この子の身なりを見る限り何処かのお嬢様って所でしょう?)

 

 この和風の【カニン】大陸の服装にしてはおかしい彼女の服はゴスロリと言った感じであり、完全に風景から浮いている。

 

 しかもただのゴスロリならばまだいいのだが、首にぶら下げている宝石は高価な物だし、着ている物も上質な生地だと一瞬で分かった。

 

(正直言ってこう言う娘と関わるとロクな事がないんだよなぁ...)

 

 と思いつつも小さい子のお願い姿には負けてしまう私...。

 

「仕方ない! ちょっとだけだからね」

 

 私がそう答えを返すと彼女は凄く喜んでいました。

 

「やったぁ!! じゃあ早速あの店に行こう!」

 

 などと言って連れて行かれたのはゴスロリの店だった。

 

(なんで和風な町の中にこんな店があるんだ!)

 

 と心のなかでツッコミを入れつつも、彼女の趣味に付き合う。

 

「お姉ちゃんにはこれとか似合うかも!」

 

 そう言いながらゴスロリ服を出してくる彼女だったが...。

 

「悪いけど私はこう言う服には興味がないんだ」

 

 と言いました。

 

 すると彼女は頬を膨らませます。

 

「ぶ〜ぶ〜! ちょっとくらいいいじゃん!」

 

 そう言われても嫌な物は嫌なのでした。

 

(う〜ん弱ったなぁ...)

 

 そう思った瞬間に私は逃げの一手を取るのでした。

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

「あっ! これとかメイアに似合うんじゃない?」

 

 そう言いながら月の形の髪留めを指さしました。

 

「そうかな?」

 

 最初こそ不安そうな顔をしていましたが、私が「絶対に似合うって!」と言いながら彼女の髪に留めてみると...。

 

「ほら似合ってる!」

 

 と言いながら鏡をみせました。

 

 しばらく鏡と睨めっこした後に彼女は「本当だ...」と小さく呟くのを見てごり押す私!

 

「そうだ! せっかくだから私がそれを買ってあげるよ!」

 

「本当にいいの?」

 

 少し照れ臭そうにしている彼女でしたが、勿論髪留め一個でこの店から出られるなら安いと考えた私の策略である。

 

「勿論いいよ!」

 

 〜少女会計中〜

 

「月の髪留め一個3000ゴールドです」

 

 意外と高くて...泣いた!

 

 店から出ると私は小声でついつい「髪留め一個に3000ゴールドってなに...?」と死んだ声を漏らしていました...が。

 

 それとは対照的に喜んでいるメイア。

 

「ありがとう! お姉ちゃん! 絶対大切にするね!」

 

「喜んでくれたのならなによりだよ....」

 

(と言うかそれ3000ゴールドもしたんだから絶対大切にしてよ!)

 

 と心の中で叫びました。

 

 私は喜びの声をあげるメイアを眺めながら、少し軽くなった財布を片手に町の中をトボトボと歩きます。

 

(このことは絶対レイナに知られちゃいけないよな...)

 

 こんな無駄遣いを銭の亡者であるレイナに聞かれたらきっと大変な事になるでしょう。

 

 そう思いながらも彼女とのデートはまだ続くのでした。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。