貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

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賞金首・賞金首ハント

 私達はディール達と一緒に昨日薬草を取りに行った森へと足を踏み入れた。

 

「...、昨日も来たのに今日はなんだか森の様子が不気味だね...」

 

 サラが辺りを見渡しながらそう呟くと、ディールは笑って応える。

 

「怖かったら帰ってもいいんだぜ、おチビさん、まあそん時にはそっちの嬢ちゃんにも帰って貰うことになるがな」

 

 彼のそんな態度に彼女は怒って指をさした。

 

「なんだと〜!! 別に怖くなんかないし!」

 

 彼女の反応を見て笑い声をあげるのは勿論ディールだ。

 

「プハッ! 簡単な挑発にあっさり乗るなんてやっぱりガキだな! おもしれぇ!」

 

 ゲラゲラと笑う彼の態度に腹が立ったのかサラの顔がどんどん険しくなる。

 

「むっか〜!! 私もう怒っちゃうからね!! 賞金首なんて速攻でボコしてやるんだから!!」

 

 ふんふんつ杖を振り回しながら勢いつく彼女を見てニカリと笑うディール。

 

(やれやれ...、簡単に乗せられちゃうなんてやっぱりまだまだ子供ね...サラは)

 

 そう思いつつも彼女の行動は可愛いので許そう。

 

 そんな感じで談笑しながら森の中を進んでいると...。

 

「しっ!」

 

 ディールの仲間である盗賊が私達に手を出した。

 

「静かにして...、今標的の居場所を探るから...」

 

 彼女はゆっくりと地面に手を置いて何かを確かめている。

 

「足跡がまだ新しい...、きっとこの先にいるよ」

 

「なるほど...、よくやったサーシャ」

 

 サーシャと呼ばれた女性は簡単に頷くとディールに先導を譲る。

 

「では作戦通りにな、俺が前で壁役をやるからおチビさんは遠距離から火球を放ってくれ、サーシャは隙を見て短剣投げを頼む、そして怪我をした者が出たらマーヤ頼むぞ」

 

 マーヤと呼ばれた少女もコクリと頷く。

 

「でっ、私は何をすれば良いわけ?」

 

 一応私の役割を聞いてみたのだが、返ってきた答えは「...石ころでも投げてる?」なのでした。

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

「行くぞ!!」

 

 ディールの掛け声と共に一斉に飛び出る冒険者達!!。

 

 私も一歩遅れて飛び出たのだが、目の前に巨大な狼が現れたので一瞬心臓が飛び出そうになった。

 

 それは狼と言うにはあまりにも大きく、まるで馬くらいの大きさがある。

 

 初見で見ればまずその大きさに身震いしてしまうだろう。

 

 そんな私の肩を叩いて我に帰らせてくれたのは盗賊のサーシャだった。

 

「ボサッとしない!!」

 

 そう言われてからはすぐに動き始める。

 

 と言っても私に出来ることはない。

 

 正直言って石ころを投げてもそこまでのダメージにはならないだろうし、ここは遠くに離れて皆の邪魔にならない様にしていようと思う。

 

「くらいやがれ!!」

 

 と叫ぶディールの剣撃が【レッドウルフ】の顔面を切り刻む!!。

 

「グギャ!!」

 

 と言う獣の声をあげる狼は彼の頭を噛み砕こうと歯を鳴らしながら襲いかかるのだが...。

 

「はんっ! あめ〜よ!!」

 

 ディールは片手に持っている鉄の盾で狼の攻撃を軽く跳ね除けた!。

 

「上手い!!」

 

 初心者の私でも今のは分かる。

 

 盾を上手く使って衝撃を外に逃しているのだ。

 

 熟練の技がなくてはこんな芸当、そうはできない。

 

「あんまり期待してなかったけどディールってちゃんと冒険者してたんだ」

 

 と思わず口走ってしまう私。

 

「嬢ちゃん、よ〜く聞こえてるぜ」

 

 ちょっと怒った顔で私の方を見ている彼の隙を突いた攻撃が放たれる!。

 

「あっ! 危ない!!」

 

 私がそう叫んだ時にはサーシャが短剣を投げて牽制をしていた。

 

「キャン!!」

 

 片目に突き刺さった短剣に苦悶の表情を浮かべる狼にサラの火球が襲いかかる!!。

 

 ボウっ!! と小さな火球が狼の胴を捉えそれなりのダメージになっていた。

 

「グルル...」

 

 出会って数秒も立たないうちにもう決着がつきそうである。

 

(ありゃ? こんなもんなのか【レッドウルフ】って、賞金首って聞いてたからもっと強いかと思ってた)

 

 なんて言うフラグを立ててしまった私の頭上に、スラナ村でマーカイルを出現させた聖典がどこからともなく現れるのでした。

 

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