貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
「私は後衛から魔法でダメージを与える役割です!、いざという時にはサラを皆さんに任せて注意を引く役も引き受けますが、できるだけエリーゼさんに敵の
「私の役目くらいは分かっていますよ! それが壁役である【聖騎士】の役目ですからね!」
相変わらず調子の良い彼女の言動に私は翻弄されてしまいます。
(本当に分かってくれているのでしょうか?)
しかしながらここぞと言う時にはいつも良い感じの活躍をしてくれているのは確かなのだし、ここは信じてみてもいいでしょう。
...。
(いや...やっぱり不安ですね...)
無理にそう思おうとしていても、やはり心のどこかで彼女の事を信じきれないでいる私がいました。
一応の作戦会議を終えた一同は古塔に向かって再度歩き始める。
遠くから見ていると小さく見えていた古塔ですが、近くまで来てみるとやはりなかなかの大きさだと思います。
さらにざわつく周りの空気感を肌で感じた瞬間から、この塔に奴がいるのだと直感できました。
(凄まじい魔力の気配を感じる...、この塔の最上階から...)
私が視線を塔の頂上に合わせると奴もこちらの存在に気がついたのか甲高い声を上げているのでした。
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「今の声は...なんですの!?」
奴の威嚇行為に怖気付くエリーゼ。
「凄い声だったね! ドラゴンさんも私達の到着に気がついたのかな?」
声を聞いていてもサラはあっけらかんとしているが、その精神はとても穏やかなままでした。
恐らくですが【聖女】の職業補正が発動しているのでしょう。
どんな時でも冷静に状況の判断をしないといけない【聖女】には【回復魔力】と【精神力】のパラメータにとんでもない職業補正が付くのです。
普段ならケロナがこう言う場面で彼女に声をかけるのですが、今はいないので震えてるエリーゼに声をかけたのはプラルでした。
「きっと大丈夫ですよ、さあ行きましょう」
「プラル...」
プラルは私たちの中で1番背こそ低いものの、1番の年配者でしっかり者だと思います。
自分より小さい者に「大丈夫」だと言われて気を取り直すエリーゼ。
「そ...そうですわね! 私がどうかしてましたわ! ありがとうございます」
「どういたしまして」
2人のやりとりを見ていると少し和やかな気分になるが、今から強敵との戦いが待っていると思うと気を引き締めなくてはなりません。
少しずつ足場の悪い古い塔の中を上がっていくと、ついに奴のいる頂上階に到達するのでした。