貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
私達が【アイニューズ】に帰ってくると大量の人達が押し寄せてきました。
皆【Sランク】の魔物の姿を一眼見たいのかどんどん寄ってきます。
「ああ! もう! これじゃ進めません!」
私が民衆をどうやって切り抜けようか考えていると...。
「あっ!」
サラが声を上げました。
「どうしたんですか?」
「さっき荷馬車から落ちた光龍の鱗の欠片を持って行った人がいるよ?」
「ああ、【Sランク】魔物の鱗なら欠片でもそれなりの値段はしますからね...、別に良いですよそのくらい、爪とか目とかを奪っていたら流石に怒りますけど...、って今はそんなことよりもこの大衆をどうにかしてください!!」
私達がしばらく民衆の相手をしていると、ギルドマスターが現れてこの場を鎮圧してくれました。
「鎮まれ!! この方達は我がギルドに貼ってある【Sランク】の依頼を受けて達成し帰ってきたのだ!! 散れっ!!」
ギルマスの迫力に民衆はどんどん散っていきます。
ほっと一息吐いた後で私は彼に礼を言いました。
「ありがとうございます、お陰で助かりました」
「いえいえ、このくらい当然の事をしたまでです」
軽い会釈をした後で彼光龍を指差して交渉に入る。
「ところで...、光龍のどの部位を御所望なのでしょうか? 当然ギルドにも多少はもらう権利があるのですが、【Sランク】魔物の素材となると欲しい部分は討伐者側にある程度譲渡しないといけない決まるなので」
そう言われると欲しい部分はだいたい決まっていました。
「私が欲しいのは...」
✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎
「私が欲しいのは爪2つと目玉一つ、そして角2つと一人分の鎧と盾が作れるだけの鱗かな」
私の言葉にギルドマスターは目を丸くしました。
「それだけでいいのか?」
「ええ、大丈夫ですよ? 後は全てギルド側に売り払います」
私の言葉に感謝の言葉を設ける彼。
「ありがとうございます!」
まあ、これだけの反応を彼が示すのも分かる。
光龍の素材が高いのもあるけれど、やっぱり自分のギルドから【Sランク】の依頼達成の報告書を書ける事が大きいのだ。
「では一度ギルドに戻って皆さんの身分証明をもう一度行わせていただきたいのですが...、よろしいでしょうか?」
「あっはい、大丈夫です...」
そこまで言いかけた私でしたが、とある事に気が付きました。
(あっ...そう言えばエリーゼさんの父さんから指名手配されているんでしたよね? 私達...)
このまま冒険者ランクを上げてしまったらどこでエリーゼさんが【Sランク】になったのかバレてしまいます。
少し考える私でしたが、冒険者ランク【S】の魅力には敵いません。
「どうかされましたか?」
「い...いえ! お願いします!」
私は何食わぬ笑顔でお願いするのでした。