貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
「つまらない...」
メイアがそう呟くと私の頭の痛みが引いてきました。
(頭が急に軽くなった?)
私はすぐさま杖を手に取ってメイアの方に向き直り身構える。
「レイナお姉ちゃん! もう大丈夫なの!?」
嬉しさのあまりサラが思わずお姉ちゃんと言っていますがそこはレイナさんか師匠とでも呼んで欲しいところですね。
「ええ! でも今は目の前の敵に注意しましょう!」
そう言うと背後を守ってくれていたプラムがようやく登場する。
「なんとか背後の敵は片付けました、しかしここの敵は強いですね...」
肩で息をしながらもあの数の人形を全て排除してくれた彼女には感謝しかない。
「プラル! 【
疲れ切ったプラルの傷を治すために進化した回復魔法を放つサラ。
「すみません、助かりました」
お礼を言うプラルに笑顔で返す弟子。
「いいのいいの、私達はもう仲間だしね! このくらいの事をするのは当然だよ!」
そんなやりとりを見て更に気分を害するメイア。
「本当につまらない...」
細めた目で私達を見ながらケロナの方に身を寄せる彼女。
「なっ!! ケロナお姉様から離れなさい!!」
そう叫ぶ彼女の言葉と同時にメイアはこんな事を呟くのでした。
「貴女達全員今すぐ武器を捨てて...」
その言葉に私は嫌な予感がし始める。
「なんで敵の前で武器を捨てなくちゃいけないのかしら?」
「こうすれば答えは変わるでしょ?」
そう言いながらナイフをケロナの首元に突きつける彼女なのでした。
✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎
「「「「なっ!」」」」
私達4人はその言葉に驚きの声をあげました。
私達の声と顔を見てニヤリと笑うメイア。
「いい表情するじゃない...、分かったら4人とも早く武器を捨てる!」
「...分かりました、皆も武器を置いてください」
「正気ですの!? ここは敵地のど真ん中ですわよ!?」
エリーゼが叫ぶ中、地面に杖を置く私。
「ほら、白髪のお姉ちゃんは物分かりが良いわよ? 他の子達も皆武器を置いて欲しいな...」
「「「...」」」
皆も何か言いたそうな顔こそした物の、ケロナの命がかかっている事から武器を地面に置いてくれました。
正直言ってケロナを人質にとられてはなす術がありません。
ここは彼女の要求を受けるべきです。
それに...、ケロナを捕らえているのに殺していないという事は何か裏があるように思えてなりません。
私達全員が武器を置くと今度は玩具の兵隊達に命令を出す少女。
「物分かりが良くて助かる...、お前たち、彼女達に手枷と足枷を」
私達は抵抗する事もなく手枷と足枷を着けられました。
私達が大人しく拘束具を着けられていくのをしっかりと見つめています。
「皆そんなにもケロナお姉ちゃんが大切なんだね...、良いなぁ...、メイアにはそう言う友達がいないから羨ましいなぁ...」
羨ましそうに私達の事を見てくるメイアは突然こんな事を言い始めたのでこの場にいる全員が困惑する。
「なに...? 貴女は友達がいないからケロナを攫ったの?」
私の言葉に彼女はこう答えました。
「...いいえ違うわ、ケロナお姉ちゃんには本当に私のお姉ちゃんになってもらうつもりよ」
そう答えた瞬間にエリーゼが横槍を入れる。
「は...はぁ!? ケロナお姉様は私のお姉様ですわ!! サラならともかく、どこぞの馬の骨とも知れない貴女がケロナお姉様の妹に立候補するなんて100年早いですわ!!」
ふぅふぅと息を荒げながらそう叫ぶエリーゼに対し、メイアは静かに見つめているのでした。