貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

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玩具箱の家12〜13

 私達はあの後に他の部屋へと連れて行かれました。

 

 依然として鼻息の荒いエリーゼをまるで子犬でも可愛がるように見つめるメイア。

 

「さあ、こっちにきて座って頂戴...、一緒にお茶をしましょう」

 

 彼女が手をかざすとその場所がに机と椅子が並べられました。

 

 私達が椅子に座るとパチンと指を鳴らして人形達を呼びつける。

 

「紅茶を用意して、お客様の分もね...」

 

 しばらく私達が見つめ合っているとお茶の用意ができたようでした。

 

 メイドの人形が私達全員分の紅茶を淹れるとそのままメイアの横に立ち私達の部屋に残っているのを見てまずいと感じる私。

 

(メイアと私達だけならば手足を拘束されていようと数の暴力でなんとかなったかも知れないのに...)

 

 まあ、そこまで相手が馬鹿ならケロナを人質に取ると言う知恵も働かないだろうし当たり前か...。

 

 皆武器を取られてはいますが、その視線は常にメイアを睨みつけていて戦闘態勢のままでした。

 

 そんな空気感の中でさえニコニコしている少女は私たちにこう語りかけてくる。

 

「温いうちに飲んで...、冷めちゃったら美味しくないでしょ? 大丈夫毒なんて入っていないから...」

 

 と言いながら紅茶を飲み始める彼女なのでした。

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

「ふぅ...」

 

 紅茶を一杯飲み干したメイアは私達にお茶を飲むように進めてきました。

 

「さぁ...、早く飲んで」

 

 ニマニマとした笑いは年相応の筈なのに...、何故か悪い魔法使いのような醜悪さが残っているように見えます。

 

 どれだけ彼女に進められても誰もお茶に手をつけないでいると...。

 

「飲まないの? ケロナお姉ちゃんがどうなっても良いのかしら?」

 

 その言葉を聞いた瞬間に私は意を決しました。

 

「頂くわ...」

 

 私の言葉に皆が止めに入る。

 

「「「レイナさん」」」

 

 皆が私の名前を呼びましたが私は落ち着いてこう返します。

 

「大丈夫...、私に何かあったらサラ...、貴女が皆を先導しなさい...」

 

 私はそれだけ呟くとゴクリと紅茶に手をつけました。

 

 皆が息を飲んで見守る中、私はその紅茶の味に感激してしまう。

 

(うわっ...、なんですかこの紅茶は! とても美味しいですね...)

 

 ほんのり甘くて心地の良い舌触りがいい感じのアクセントになっているような気がします。

 

「ふぅ...」

 

 と一息吐く私を皆が真剣に見つめていますが、これではただ単に美味しい紅茶をご馳走してくれただけですね...。

 

「大丈夫ですか?」

 

 とプラルが聞いてきたので「大丈夫よ」とだけ返しました。

 

 紅茶を飲んだ私を見てメイアが「ようやく飲んでくれた」と呟きながら次の言葉を並べていきます。

 

「メイアね、お友達が欲しいの...、人形のお友達もいいんだけど...、やっぱり血の通った生き物とお友達になりたいの...」

 

 そう呟く彼女の瞳には悪意は見られない。

 

 もしかして彼女に悪意があると私が思っているからこそ彼女の笑みの全てが悪意に満ち溢れているように見えてしまっているのだろうか?。

 

 そう思い始めた私は彼女と交渉をしてみる事にするのでした。

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