貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

195 / 202
玩具箱の家14〜15

「ちょっと聞きたいことがあるんだけど...」

 

 私の言葉にメイアはニコリと笑う。

 

「お姉さんは私の淹れたお茶を飲んでくれたから質問しても良いよ」

 

「じゃあ聞かせてもらうんだけど...、貴女は【エルサ】の親戚か何かかしら? さっきの戦いでずっと彼女とにた魔力を放っていたから気になって...ね」

 

 この問いにあっさりと答えてくれる。

 

「そうだよ、【死神エルサ】は私のお姉ちゃんでザナイン家の跡取り...、一方私は【玩具のメイア】...、ザナイン家の出来損ない...」

 

(ザナイン家? 出来損ない?)

 

 自分の事を面汚しだと言ってのける幼い娘の姿には少し同情してしまいますが、今必要なのは全員で生きてここから出る事です。

 

「貴女がエルサの妹だと言うのなら、私達を襲うことをやめて欲しいと姉に言って頂戴...、そしてケロナを解放して欲しい」

 

「メイアがその条件を飲んだらお姉さん達は何をしてくれるの?」

 

 私の答えを今か今かと待ち続ける彼女に言ってあげました。

 

「私が貴女の友達になってあげましょう」

 

 その言葉に彼女の目がキラキラと輝く。

 

「本当!?」

 

 まるで新しい玩具を買ってもらった子供のような純粋な瞳に思わず自分の目を疑う私。

 

(私達さっきまで殺し合っていた仲なのに、この程度の口約束でよくもまあそこまで喜べますね...)

 

 私はそう思いながらも、どうにかしてこちらの口約束(守る気はない)を通そうとする私なのでした。

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

 メイアは私の顔を見ながらこう呟きました。

 

「う〜ん...、お姉さんが友達になってくれるのは嬉しいんだけど...、やっぱりその2つの要求を飲むことはできないかな...」

 

「それはどうして?」

 

 少し突っ込んだ話をして彼女から情報を引き出そうとする私。

 

「どうしてって言われても...、私達姉妹はケロナお姉ちゃんの中にいる【次元龍リギリアル】に深い恨みがあるからね...、結果的に【次元龍】をケロナお姉ちゃんから引きずり出す術が無いと分かれば殺すしかないからかな...」

 

 彼女の口からとんでもない者の名前が飛び出てきたので思わず飛びつく私。

 

「【次元龍リギリアル】って...、あの伝説上の生き物の事ですか?」

 

「ええ、【白銀勇者の伝説】にも一節出てくるでしょう? それこそ我ら【大帝軍】がこの地に召喚された理由が【次元龍リギリアル】の存在なのだから...ね」

 

【次元龍リギリアル】の名前を聞いたことくらいはありますが、所詮あれはお伽話に過ぎません。

 

【白銀勇者の伝説】をそれっぽく飾るために誰かの手によって+された嘘の話だと思っていました。

 

 大体【大帝】を召喚した物がいるですって? それこそあり得ません。

 

「貴女達が本当に【大帝の眷属】なのかも私からすれば怪しい所ですが...、その話の全てを信じていいんですか?」

 

「信じる信じないはお姉さんの自由だよね? でも私はちゃんと答えてるよ? しかもその話は最初の要求にはなかったよね?」

 

「そ...それは...」

 

 私の出した要求は2つです。

 

【ケロナの解放】と【私達を襲うな】。

 

 これ以上を求めるなら私からも何か差し出せと言う事でしょうか?。

 

 ...。

 

 しばらく沈黙が続き空気が悪くなる。

 

 少しでも情報を引き出したい私と早く私達と友達になりたい彼女との間で複雑な心理戦が繰り広げられているのでした。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。