貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
「ケロナお姉ちゃん!!」
そう叫びながら真っ先にケロナの拘束を解き始めたのはサラでした。
勿論私達も後から駆けつけて彼女の拘束具を外していきます。
私が目隠しを取るとケロナの瞳が私を見つめました。
「レイナ...、さっきサラの声が聞こえたかと思ったのは空耳じゃなかったんだな...」
四肢のそれぞれから赤い血を流しているケロナに【回復魔法】をかけるサラ。
【聖女】の回復魔法の威力は下級職の【僧侶】よりも優秀なのでこのくらいの傷ならば一瞬で回復させる事ができます。
回復魔法をかけ終わるとケロナがよろよろと立ち上がろうとしたので全力で止めました。
「ケロナの体はまだ動ける様な状態ではありません! 無理をしないでください!」
私の言葉に驚きの表情を浮かべる彼女を見て追加で小さな声で言葉を送ります。
「先ほどメイアと手合わせしましたが...、ケロナなら1人でも充分に倒せる相手でしたよね? 何故負けたのですか?」
「それは...」
何か言いたそうにする彼女の真意は何となくわかってしまいます。
「...まあいいです、それがケロナの長所でもありますからね」
私の言葉に彼女は暗い顔のまま声を返してくれました。
「恩に着る...」
ケロナさえ見つかってしまえばこんな所に用はありません。
外に出る為の経路をいちいち探すのも面倒なので、私は皆に声をかけました。
「皆さん私に近づいてください、【脱出魔法】でここから逃げ出しましょう!」
私の提案に反対する者はいなかったのですぐさま呪文を唱える私。
「【脱出魔法】!!」
私がそう唱えると一瞬にしてダンジョンの外に脱出できてしまうのでした。
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私達がダンジョンの外に出た瞬間でした。
「えっ!? レイナさん! 玩具の家から兵隊達が出てきてるよ!!」
サラの放ったその言葉に私は慌てて振り向きます。
「なんですって!?」
振り向いた先には確かに玩具達がずらずらと出てくる所が見えました!
「ダンジョン内にいる魔物が外に出てくるなんて...!」
やはりこのダンジョンは何がおかしいのだと感じる私。
そもそもリアルタイムでここまで地形が変わるダンジョンなど私は今まで体験したこともなければ聞いたことすらありませんでした。
「ほんっと...、勘弁してくれませんかね...」
手負のケロナに肩を貸した状態でまともに戦える相手ではありません。
それに相当消耗しているのは皆の様子を見ていた私が1番よく分かっています。
(これ以上の連戦はやめて置いた方がいい...)
となると選択肢は一つしかありません。
私は辺りを見渡して程よい大きさの木に向かって【風の魔法】を放ちました。
斬撃の様な形の空気の圧力で大木を一刀両断し、それに【箒魔法】をかけて箒として扱うという無茶をします!
(くっ...流石に重たいですね...!、ですがレベルの上がった今の私ならば...!)
私は5メートルはあろうかという大木を【箒魔法】の要領で扱い、そこら辺にいる雑魚を片付けてから皆をそれに乗せました。
「早く乗って!」
私の言葉に皆が頷き、急いで乗り込みます!
(流石に5人も乗せると相当重たいですね...、今だけはサラにも手伝って欲しいです...)
と弱気になっていましたが、早くこの場から逃走しなければと言う意識が働いたのか、私が出せるであろう最大風速よりも遥かに早い速度で大木を動かす事に成功するのでした。