貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
私が全速力で大木を移動させようとした瞬間でした。
ヒュンという風を切る音がしたので大木の後ろを見てみます。
すると、大木が燃えているではないですか!!
(さっきの音...、まさか火の矢でも放たれてたの?)
しかし、燃えている状態をいつまでも放置しておく訳にはいきません。
(今は...、逃げることに全魔力を注ぎ込む!!)
私は自分の中に残った魔力を全て逃走用に爆発させました!!
ビュン!! と言う風切り音と共に【アイニューズ】から抜け出します!!
流石の人形達も私の【箒魔法】には追いつけるはずもなく、悔しそうに上空を見上げていました。
大木が燃えている事に気がついているのは私だけではないのだが、私が全力の【箒魔法】を扱っているので皆しがみつくのに必死で動ける者がいません。
ある程度町から離れると徐々に高度を下げてゆっくりと地上に向かって大木を落とす私。
そこまでいくと大木に火が回り私達の方にまで炎が侵食していましたが...。
「私に任せて!」
とサラが叫び水魔法で鎮火してくれています。
【聖女】職業についている彼女は今【光魔法・風魔法・水魔法】を使う時に威力補正がかかるので簡単に鎮火してくれました。
ちなみに【魔女】は攻撃魔法全てに威力補正がかかるのですが、【付与魔法】や【回復魔法】には全くと言って良いほど補正が乗りません。
詰まる所、【魔女】は攻撃魔法のエキスパートで【聖女】は回復魔法や付与魔法の達人と言った所でしょう。
どちらも上級職ですが、メリットとデメリットがハッキリとしているのでこれからもサラには両方の職業を交互に就いて貰い、どちらの職業に就いてもしっかり動けるように鍛えるつもりです。
とりあえず今は助かった事に感謝をしておきましょう。
「サラ、助かりました」
「ううん! このくらい仲間として当然だよね!」
そう呟く弟子の笑顔に笑顔で返す私なのでした。
✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎
〜【
私は森の中で目立たない様に【木の家】を生やしてひっそりと隠れていました。
そして周辺の森に結界を張り絶対に迷ってこの場所に辿り着けないように工夫を凝らしておきます。
サラにケロナの容体を見てもらう事にして自分は次に打つべき手を考えていました。
(やはり...、今は武装をちゃんと整えた方が良さそうですね...)
皆の武器をメイアのダンジョンに置いてきてしまっているので、戦力が凄く落ちてしまっているのです。
なので次に行う最優先事項はやはり...。
「【光龍】の素材で皆さんの武器を製作しましょう」
私の言葉にエリーゼさんとプラルさんは首を傾げていました。
「えっ...? 確かに強力な武器は必要ですが【光龍】の素材を打ち直せる鍛冶屋がこの辺りにいるのですか?」
とプラルが聞いてきたので答えましょう。
「実はこの近くに近隣の国や大陸と交流が盛んな【行商町トリスタン】があるんですよ、そこでなら腕利きの鍛冶屋があっても不思議ではありません」
「しかし...ケロナお姉様の状態を見る限り、どちらにせよ今すぐには動けませんよね...」
「...そうですね」
私はケロナの容体を見るために彼女が眠っている部屋に向かう。
〜ケロナの眠る部屋〜
私が部屋に入るとサラが「ゆっくり眠っているけどまだまだ動いたらダメだよ、今は休ませてあげよう」と言いながら回復魔法をずっとかけ続けていました。
しかし、傷口もだいぶ塞がっている所を見ると大分怪我の具合は良いのだと思いますね。
「ケロナはどのくらいで動けるようになるの?」
「う〜ん...、2日は無理じゃないかな? この怪我だし」
「2日...、その間にこの場所がメイアにバレなければ良いんだけどね...」
私がそう呟いた瞬間!!
「あっ...ぐっ...み...皆...!」
といきなり寝言にしては生々しい声で叫にながらベッドの布をぎゅっと握りしめて苦しんでいるケロナの姿が見えてしまい不安になるのでした。