貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
「保管庫の使用料金につきましては、1ヶ月単位で請求させて頂きます、小さな袋が月額1000ゴールド、中くらいの袋が月額3000ゴールド、大きな袋が5000ゴールド、巨人の袋が1万ゴールドとなっております」
ペラペラと月額料金の事を話してくる彼の言葉にちんぷんかんなサラとまじめに聞く私。
「巨人の袋を所有しているだけで1ヶ月に1万ゴールドを取るってボッタくりじゃないの?」
「とんでもない、むしろ格安だと思えますよ、一度その収納量を味わってしまえば2度とただのトランクケースなど使う気がなくなってしまうほどにはねぇ...」
この男がそこまで言うのであれば購入してみる価値はある。
だが、中くらいの袋に30万ゴールドを出して月額料金の3000ゴールドを払い続けるのは正直言って痛い出費ではある。
「いつでもやめていいの? やめた場合この袋はただの袋としての機能しかないの?」
「はい、いつでもおやめいただけます、全国共通のディブルス収納袋チェーン店に顔を出して頂ければ問題はありません、ただやめるときには退会料の3000ゴールドを支払って貰います、そして退会された場合は確かにただの袋になってしまいますが、再び月額料金を支払ってさえ頂ければいつでもご購入の際と同じようにお使い頂けるので捨てずに持っていてくださいね」
かなりしっかりとした説明をしてくれるので、どうやら嘘ではないようだ。
「ふ〜む...」
私はその後も色々と質問をして、実際に袋の性能を試させて貰ったが、総合的にこれがいい物だと判断し購入するのでした。
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「おっ、ようやくきたか」
ダンジョンの前でディール達が待っているのが見える...。
「ええっ、今日でディール達と仕事をするのは最後だしちゃんと準備してきただけ」
私の言葉に彼らもサラも俯いていた。
「皆そんな顔しないで、別にこれが今生の別れって訳でもないだろうし....」
「...そうだな! このパーティとしてケロナと最後の仕事をするだけさ! なぁサーシャ! マーヤ」
「ええっ! 最高の仕事終わりにしましょう!」
「涙を流しながらお別れは嫌だもんね、お互いに笑いながら最後を飾りましょう!」
2人とも吹っ切れてくれたようだ。
サラだけはまだ納得していないようだったが、いつまでもここにいる訳にはいかないのも事実なので我慢して貰うしかない。
「じゃあ行くか! と言っても後は最奥の祭壇だけなんだけどな」
「祭壇...?」
私は彼の言葉に耳を傾ける。
「ああ、サーシャが言うにはいかにもお宝がありそうな場所らしいぜ、まあ、でかいボスがいるからそいつを片付けてからでないと探索ができないんだけどな」
「祭壇...」
その言葉に嫌な事を思い出す...。
「ケロナ姉ちゃん?」
私の暗い顔を覗き込む彼女にこんな素顔を見せる訳にはいかない。
「ううん、なんでもない、ディール達との最後の仕事だししっかり稼ごう!!」
空元気を放つ私を心配そうに見つめているサラなのでした。