貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
とりあえずサラの話に合わせておこう。
「ああ、なんかの調査で王都からわざわざ辺境のこの村まで来るって話でしょ?」
「うん!『白銀勇者の伝説』に出てくる勇者様の生まれ変わりらしいんだよね!、格好いいのかな?」
彼女が瞳を輝かせてそう呟く中、私はその話に出てくる伝説を思い出していた。
『白銀勇者の伝説』と言うのはこの地全体に広がっている昔話の伝承的なものだ。
その昔、巨悪に世界が焼かれていた時、どこからともなく現れた『白銀の勇者』が巨悪を倒し世界を救ったと伝えられている。
私は嬉しそうに笑う彼女の頭に手を当てながら呟いた。
「きっと格好いいよ、だって世界を救う勇者様だもんね」
「やっぱりお姉ちゃんもそう思う? そうだよね〜きっと格好いいよね!」
彼女は勇者様がこの村に調査に来るのを心の底から楽しみにしているようだ。
しばらく歩いていると村が見えてきた。
「あっ! あの大きな船がそうじゃない!?」
彼女の指さす方向には大きくて立派な帆船が見える。
海流を分けながら悠々とこちらに向かってくるその巨体には存在感があった。
「お〜い!!」
彼女が大きく手を振って船に声をかけるのを、ただ微笑みながら眺める私なのでした。
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私達が村に着くと、勇者様のパーティが船から降りてきた。
「あれが...勇者様!? 格好いい!!」
サラが興奮したように勇者を眺めているのだが、なるほど確かにイケメンである。
白銀の髪に全てを見透かすかのような黄色の瞳、顔たちも悪くなく確かに勇者様と言った風貌ではある。
勇者様が船から降り立つと、まずは名前を名乗った。
「俺は勇者キィアだ!! この村に【大帝】が残したとされる遺跡が発見されたと聞いてやってきた!」
【大帝】と言う言葉に村の皆が驚いていた。
「お姉ちゃん...」
サラもその名前を聞くと私の手を握りしめて小さくなってしまう。
【大帝】とはこの世界を焼き払ったとされる悪魔の俗称だ。
それは数百年前に突如として現れ、数百年前の【白銀の勇者】に打ち倒されるまでに無敵の軍団を操り大国をいくつも潰して回ったとされている。
その傷は数百年経過した今でも残っている地も多く、皆の心の奥底に【巨悪の象徴】として根付いていた。
最近この村に流れついたばかりの私には事の重大さがあまり分かっていないのだが、村の皆の表情から察するにまずい事が起きていると言うことだけが分かる。
村長が勇者様に話をつけると、私がその発見された遺跡までの案内をすることになった。
勇者様と顔を合わせ名前を名乗ると、彼は私の顔を見てこう呟いた。
「君...、可愛いね...」
「はい?」
意外にも私の顔は勇者キィアにドストライクだったらしい。