貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
私が【砂鉄水流砲】を炸裂させると奴の巨体は崩れ去った。
奴の遺骨には黒金の小さな刃が突き刺さっており無残な屍を残しているのみである。
「やった...、姉ちゃんが勝った!!」
全身が痛みで震えているせいか、ひょこひょこ歩きで私の方まで近づいてくるサラに手の平を向ける私。
「姉ちゃん?」
不思議そうな表情を浮かべながら私の方を見てくる彼女だったが、私にはまだするべき事があった。
「サラ...ちょっと待ってて、アレを破壊してくるから...」
「アレって...」
私の指さす方向には勿論聖典がある。
(今の私ならきっと...!)
素早い身のこなしで溢れ出てくる雑魚どもを薙ぎ払う!!。
「邪魔をしないで!!」
雑魚でもレベルが高いのだが、マーカイルやザランに比べればなんて言う事はない。
それに今の私には
そこら辺の雑魚程度に負ける気などない。
群れる雑魚には【砂鉄水流砲】で一気に蹴散らし、デカブツには【黒流剣】を頭に一太刀入れて突き進む!!。
しかし、それだけ大技を雑魚にばかり使っていると肝心な所で魔力が尽きてしまいかねない。
(温存しながら早く突き進む!!)
そんな私の姿を見たグレイブ団長はこう呟いていた。
「たった1人の少女があれだけの大群を相手に一歩も引かない所か薙ぎ倒していくなんて...、まるで【
魔物共の返り血を大量に浴びながら、ついに聖典の元へと辿り着く!!。
(これで全てが終わる...! ディール...、トミーおじさん...、スラナ村の皆...、犠牲になった人たちの痛みを思い知れ!!)
最高の一撃をこの手の中に握りしめる!!。
「【砂鉄水流砲】!!」
残りの全魔力を振り絞り、黒金の弾丸を撃ち放つ!!。
それが聖典に付着するのを確認した瞬間に私は叫んだ!!。
「【爆散せよ】!!」
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魂の一撃は聖典を破壊することに成功した。
アレは私の魔法により爆散し、ページ一枚に至るまで消失する!!。
それを最後にモンスター数が目に見えてどんどんと減少し始めた。
「本当に終わったの...?」
私は目の前で爆散した聖典の姿にまだ驚きを隠しきれていないのだが、サラが私に飛びついてきてこう言った事でようやく実感できた。
「そうだよ!! お姉ちゃんがこの町を救ったんだ!!」
泣きじゃくりながら回復魔法をかけ続るサラを私は優しく抱きしめる。
「そうか...本当に終わったんだな...」
私とサラのやりとりを見ていたグレイブが少し恥ずかしそうに呟く。
「悔しいが、俺たち騎士団のメンツだけじゃあのザランって男を食い止められなかったのは認めるしかないな...、あんがとよ村娘の嬢ちゃん」
「別にいいって、私がやりたくてやった事だし」
私の言葉に彼は胸の前に手を置いて「勇敢なる村娘の少女に感謝を」と答えていた。
「と言うかこんな所で騎士様が油を売っていていいの? まだまだ残党が残っているみたいだけど...」
そう、ザランを倒したとは言えモンスターの残党がいくつか町の中に残っている様子がここからなら良く見える。
「そうだな...、嬢ちゃんには後でちゃんとしたお礼をしたい所だが、今は疲れているだろうけどもう少しだけ我々に手を貸してくれないか?」
そう言われながら出された手を私は掴んでこう言った。
「勿論!!」