貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
グレイブの笑みに私までニヤニヤしてしまう。
私は本来戦いなど好まない村娘のはずなのに何故だろうか?。
こう言う戦いに胸が高鳴ってしまうのは...。
「どうやら素早さでは私の方に分があるようね」
「そのようだな、だがリーチの長さと腕力なら俺もまだ負けてはいないはずだ」
長い大剣を振り回しながらそう呟く彼の言葉に間違いはない。
青いオーラも奴の力も借りていない通常状態の私よりもグレイブの方が力はあると感じている。
しかし、それだけだ。
大きい力も相手に当たらなければ意味はない。
私は身のこなしを活かしながら何度も蹴りを入れた。
「ぐっ...! やはりやるな!」
時々反撃してくるものの、私の速度にまるで追いついけていないようだ。
(このまま押し切れる...)
そう確信した次の瞬間!!。
ブンッ!! と彼の振った大剣が私の髪の一部をかすめた。
「ッ!!」
思わず私は2ステップほど回避を行う。
「ひゅ〜...、今のは惜しかったな」
口笛を吹きながら軽口を聞く彼だったが、今のがマグレでない事はすぐに思い知らされる。
「ぐっ...!」
私のスピードにカウンターを合わせる精度が明らかに上がっているのだ。
最初は簡単に攻めれていたのに、今では立場が逆転してしまうほどに彼の精度が上がっているのが分かる。
「やるわね...」
「まあな、だてに騎士団の団長をやってねぇよ」
お互いに互いを称えあうが、それもここまでだ。
長期戦になれば不利になると思い知った私は接近戦に持ち込む。
徐々に私のスピードのついて来られるようになっているとは言え、まだまだ私の方が有利だ。
ならば一撃で頭を狙い気絶させるしかないだろう!。
しかし...、一直線に飛び込んでくる私を見てニヤリと笑う彼の姿が目に映っているのでした。
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彼は突っ込んでくる私を見て剣を持ち替える。
さっきまでは刃で斬り込む形だったのに対し、今では剣の腹の部分で私を薙ぎ倒そうと身構えているようだった。
確かにその方法ならば単純に攻撃面積が広がるので当たりやすくはなるだろう。
しかし...。
「浅はかだね! その程度の思考ならいくらでも機転を利かせられる!!」
私はあえてスピードを緩めて彼の攻撃に対するカウンターを狙う!。
あの大剣を振り切った直後であれば反撃に出られない。
私はそこを突くためにスピードを緩めたのだが...。
「それを読んでたぜ...!」
なんと! 彼はそう呟いた後に剣を捨てて私に突貫してきたのだ!!。
「なっ!」
剣を振る動作にばかり集中していたので体の対応が遅れてしまった。
(躱しきれない! やられた!)
ぐっと力を入れてブレーキをかけたのが更に裏目に出る。
(しまった!! ブレーキをかけたら重心が後ろにそれるから...!)
そのまま押し倒されてしまうのは明らかになった。
「...くっ」
私を馬乗りにしてニヤリと笑う彼を見て悔しさがつのる。
私を拘束した時点で彼の勝ちだろう。
「そこまで!!」
王の言葉を聞いてようやく戦闘が終わる。
負けた事は悔しいが仕方ない。
「ふうっ」と息を吐いて一息つこうとした瞬間、彼にこんな事を言われた。
「もう一戦だ」