貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

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vs騎士団長4〜5

「もう一戦?」

 

 私はその言葉に驚いていたのだが、彼は当然と言わないばかりの形相でこう言ってきたのだ。

 

「おい...、なぜあの()()()()を使わなかったんだ?、本気でやってくれよ...」

 

 その言葉に訓練場がどよめく。

 

「まさか...魔法使いなのに魔法なしでグレイブ騎士団長とあそこまで張り合っていたのか?」

 

 とか。

 

「女の身でありながらなんて奴だ...」

 

 とか。

 

「手を抜いていたって事か?」

 

 などと言われてしまい息が苦しくなってしまう私。

 

「それは...」

 

 そこまで言いかけて口ごもる。

 

 言えない...。

 

 いや...、()()()()()()

 

 通常状態の私が魔法を一切使わずに戦ってもここまで僅差の戦いを強いられているのだから、彼は私が魔法を使って戦った場合の結果はわかっているのだとは思う...。

 

 ()()()()()()()()()()()()と言う事に...。

 

 しかし、私はそんな彼の経歴に泥を塗りたくなくてわざと魔法を使わなかったのだ。

 

 そうすればいい感じの勝負になる事は何となく分かっていたので、平たく言えば手を抜いていたという事になる。

 

 グレイブはきっと手を抜かれた事にイラだっているのだろう。

 

 そう思うと胸が痛い。

 

 私は大きく息を吸った後にこう答えた。

 

「いいよ、本気でやってあげる」

 

「ケロナ...」

 

 彼は私の名前を呼びながら第2戦の為に構えているのでした。

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

「では第2戦目開始!!」

 

 私とグレイブの2戦目が始まる。

 

「行くぜ!!」

 

 今度も大剣を振り回しながら立ち向かってくる彼に対し、私は呪文の詠唱をしていた。

 

【本気でやれ】と言われたからには本気でやる。

 

 それが彼の対しての礼儀だろう。

 

 例えどんな結果になったとしても...。

 

「水よ...」

 

 私は手を振って()()を操る...。

 

「なっ...どう言う事だ!? この訓練場が()()()()()()()とは!」

 

 グレイブだけがそれを見て笑っていた。

 

「はんっ! やればできんじゃねーか!!」

 

「強がりはそこまで、あなたの動きは既に膝下まである水によって囚われている...、そしてこれでチェックメイト」

 

 私はぱちっと指を鳴らしながらいつもの呪文名を唱える。

 

「【ケロっとすぱいらる☆】...」

 

 私の宣言と同時に無数の水の槍がグレイブを襲う。

 

 まずは両手を狙い武器を奪い取る。

 

 その後に両膝を打ち抜き動きを完全に止めた。

 

「ガハッ!」

 

 苦しそうな彼を見て私の心は()()()()()

 

 後は首を()()で貫くだけだ...。

 

 私は水の槍を手に身動きの取れないグレイブにとどめを刺しに向かう。

 

 その瞬間!!。

 

「姉ちゃんやめて!!」

 

 と言う言葉とともに私は我に返るのでした。

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