貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

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盗賊1〜2

「お客さん!! しっかり捕まっていてください!!」

 

 馬車の引き手がそう叫んだのも束の間、矢の放たれる空気の音が外から聞こえてくるのでした。

 

「待て待て待てぇ〜い!! その中に貴族【ガーディン】が乗っている事は知っているんだ!!、そいつさえ渡せば他の乗組員の命までは取らんぞ!!」

 

 私たち以外には貴族のおっさんしか乗っていないのでこの人が盗賊の狙う【ガーディン】という人なのでしょう。

 

「ひぃぃぃ!! あいつらまだ根に持っているのか!?」

 

 何やら盗賊との因縁がありそうですが私には関係ありません。

 

「ねぇ、悪いけど馬車から降りてくれない? 貴方1人降りてくれればそれ以外の全員が助かるんだから」

 

「な...何を言うか!!」

 

 反論しようと私の方に視線を向けてきたので、迷わず冷たい視線を送ります。

 

「うっ...」

 

 私と顔を合わせただけで固まってしまっているので対した大人ではないのでしょう。

 

 私は呆れながらも彼に問いました。

 

「いくら出す?」

 

「はっ?」

 

「あの盗賊共を追い払って欲しいと言うのならいくら出すって聞いてるの!!」

 

 私は声を荒げながらも彼に救いの道を指し示しているのだ。

 

 なぜなら、ここで貴族に恩を売っておくと後で見返りがあるかもしれないと思ったからです。

 

 報酬が美味しいのであれば盗賊共を追い払ってあげても問題ないし、報酬を支払わないと言うのであれば、このまま彼のケツを蹴って盗賊に渡してしまってもいいのだ。

 

 私が1番気にしているのは、この流れ矢がサラに当たってしまうとその原因である目の前の男を私自身が殺してしまいかねない事である。

 

「私の気が変わらないうちの答えなさい、()()()()()()

 

 私の圧に気圧されたのかガーディンは跪いてこう答えた。

 

「10万ゴールドだそう!! それに我が邸宅で1ヶ月の間寄宿しても良いとメイドに伝えよう!!」

 

 報酬が10万ゴールド+1ヶ月ただ宿ならば割と悪くないだろう。

 

「...わかった」

 

 バタンと馬車の後ろ扉を開く私に貴族は驚く。

 

「おっ...おい、まさかあんた1人で戦うつもりか?」

 

「そうだけど...、何か問題ある?」

 

 私はそれだけ呟くと勢いよく馬車から飛び降りるのでした。

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

「なんだ!?」

 

 馬車の後ろ扉から急に私が飛び出してきたので驚く盗賊達。

 

 地上に降り立った私は状況を把握する。

 

(騎馬兵が約30人程か...)

 

「娘が1人で出てきて何しようってんだ?」

 

 その言葉に盗賊達は全員笑い声をあげる。

 

 そりゃそうだ。

 

 あちらからすれば村娘が1人馬車から投げ出されたようにさえ見えるだろうから...。

 

 ある程度離れた位置に馬車が移動したのを確認すると私は戦闘態勢に入る。

 

「嬢ちゃん、悪い事はいわねぇから大人しくしてな」

 

 そう呟きながら馬から降りて私の方に近づいて顔をじっくりと眺めてきた。

 

「ほう...まだ若いがいい女じゃねーか! 後で遊んでやるからお前らこの嬢ちゃんを取り押さえとけ!!」

 

「「「へいっ」」」

 

 私の腕に手枷をつけようとした奴らから蹴りを入れる。

 

「ガッ!?」

 

「ぐぇ!!」

 

「アバっ!!」

 

 情けない声をあげる奴らに水魔法でとどめを刺すと綺麗な血の花びらが開花した。

 

「魔法!? こいつ! ただの村娘じゃなかったのか!!」

 

 私の魔法を見た盗賊達が次々に剣を引き抜く。

 

「傷つけても構わん!! こいつの戦意を削げ!!」

 

 その言葉を聞いた私は笑っていました。

 

「戦意を削がれるのはどっちかな?」

 

 だたっ広い平原の中で、私と盗賊達の戦いが繰り広げられるのでした。

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