貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
私達はガーディンの用意してくれた客室にある風呂を使わせて貰っていた。
「凄い!! ここのお風呂広いね!!」
風呂場でもサラははしゃいでいたので落ち着かせる。
「こら! お風呂で飛び跳ねないの!」
そう言いつつも私自身少し浮かれていた。
こんなに大きな風呂に入った事がないからだ。
宿屋の風呂で行った様に私はお湯の出てくる魔石に魔力を注ぎ込む。
「わぁ!! ここもお湯が出るんだね〜!!」
どこでも私の魔法で水浴びはできるのだが、熱いお湯はサラの火炎魔法との連携で生み出すしかないので非常に手間がかかる。
その分このお湯の魔石があればいつでもお湯が出せるようになるのでいつかは手に入れたい物だ...。
そんな事を思っていると、湯が充分に溜まったのでかけ湯をしてから入る。
「あっつい!」
と言いながらも笑顔で肌にお湯を当てるサラを見ているとこちらまで笑顔になる。
「ははっ、後で私が背中を洗ってあげるからね」
「うん! お姉ちゃんいつもありがとう!」
そんなやりとりを終えた後に風呂に足をつける...。
「「はふ〜...♡」」
私もサラもそんな声を漏らしていた。
やっぱり暖かいお湯はいい物です。
2人並んでお風呂のふちに顎を乗せて風呂の感触を楽しむ。
「気持ちい〜ね〜...」
「うん...、サラの言う通り本当に気持ち良い...」
サラと一緒にお風呂に入るのは凄く安心します。
普通見知らぬ地で装備を全部外してから風呂に入るなんて凄く不安になることなのですが、彼女の肌に触れているとそんな不安がなくなってしまいました。
(やっぱり...
「お姉ちゃん...?」
私はお風呂の中で彼女をそっと抱き締めてその存在のありがたさを噛み締めるのでした。
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私達は体を吹き終わるとバスタオルを巻いて部屋に出てきました。
「良いお湯だったね~」
とサラが呟いた瞬間に私はとある違和感に気がつきます。
「あれっ...? 私達の旅道具は?」
「えっ? 私の杖もないよ!?」
旅用の道具と装備品が全てこの部屋からなくなっていました。
多分ですがメイドであるレイナが旅の道具の手入れをしてくれているのだと思います。
あの人から感じられる熟練者の香りは簡単に消せるものではありませんからね。
しかし...これでは...。
「...まいったなこの格好じゃ外に出られない」
私もサラもバスタオルの状態なので外を出歩く事ができません。
仕方ない、このままレイナが来るまで待っていようかと思っていると...。
「あっ! お姉ちゃんこんなのが用意されているよ!!」
と言いながら高級そうな白いバスローブを手にしていました。
「うわっ...凄く高そう...」
見た感じでもうそんな気がするし、触ってみると凄く柔らかいので恐らく高級品であるだろう事は分かる。
「ふわふわ~...」
とか言いながら何度も肌にそれを擦らせて柔らかさを楽しんでいる様子だ。
「まあ...後で装備品は返してくれるだろうし、いっか」
私もバスローブを羽織りました。
「姉ちゃん似合う~!!」
「サラも似合ってるよ」
お互いに互いの姿を見て笑い合います。
正直言ってこう言う高級そうな格好は私にはあんまり似合っていないと思いますが、サラがそう言うのであればそういうことにしておいた方がいいでしょう。
そうこうしていると扉の奥からレイナの声が聞こえてきました。
「皆さん夕食の準備ができましたので食堂にお集まりください」
私はその声に反応するように部屋の外に出るのでした。