貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
「すみません、あの少女には一部の道具を盗まれた挙句逃げられてしまいました...」
レイナ達がガーディン様にそう伝えているのが見えました。
「ふむ...、まあいいだろうあんな小娘1人逃した所で
そう言いながら私の方を見てくるガーディン様。
「あの...、着替え終わりました」
「おおっ...、ケロナにはよく似合うと思っていたがやはりよく似合っているなぁ...♡」
私はいつものメイド服に着替えただけなのですが、なぜかガーディン様は凄く喜ばれてしまいました。
「これから毎日その服を着て私の為に働いてくれよ、ケロナ」
「...? 承知いたしました」
いつもこの服で彼の為にお仕事をさせて頂いていたはずなのに今更どうしてそのような事を言うのでしょうか?、理解に苦しみます。
「ではまずは...、掃除でもしてもらおうか、今日の朝に薄汚い少女がケロナの部屋で寝ていたのだからな、きっちり清掃しておくように」
その言葉に私はこう返しました。
「はいっ! 分かりました!」
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私はいつもの様に自分の部屋を掃除していました。
しっかりと清掃を行わないといけないのに、今日の朝に見た少女の表情を思い出して手が止まってしまいます。
(あの子...、本当に何かを盗みに入ったのかな? 本当に盗みに入ったのなら私の横で眠っている筈ないよね?)
盗賊にしては明らかにおかしい行動の数々に私は頭を抱えていました。
(それにあの涙...、あれはまるで
考えれば考えるほど今日出会った少女の行動にはおかしな点が多く挙げられてしまう...。
それに...。
『姉ちゃんも早く!!』
というあの少女の言葉には何故かぐっときた。
初対面の少女が放つ言葉にしては明らかにおかしいし、私の心に深く突き刺さったのがより違和感を引き立てる。
(あの少女は一体誰だったんだろう...)
そればっかりを考えてしまいなかなか掃除が進まないのでした。
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「はぁ...はぁ...」
私は急いで逃げる。
風魔法でえぐられた背中の傷が凄く痛いのだが今は自分に【速力強化】の魔法をかけて逃げるしかないのだ。
逃走途中に私の持っていた杖とマーヤからもらった魔導書を発見した。
取り敢えずそれだけ手に入れると2人のメイドが接近してきたので1発ガラスに魔法を放ちそのまま森の中へと走り去る!!。
近くに森があって本当に助かった。
〜数分後〜
(うぅ...背中が痛いよぅ...!)
まだ背中の痛みがジンジンしているので早く回復魔法をかけて治す。
ほっと一息吐いて先程の出来事を思い返す。
(なんでケロナお姉ちゃんは私を見てあんな態度をとったんだろう...)
昨日まで私のお姉ちゃんだったのに、今日起きるとまるで私の事を忘れてしまったように見えた。
「...もしかして」
私はマーヤから貰った魔導書を読み漁る。
「精神に干渉する魔法...、マーヤから聞いたことがある!」
パラパラとページを捲っていくとそれらしきページに当たった。
「あった...【洗脳】魔法の使い方と解除の仕方...!」
私はそのページを読み漁った。
「【洗脳】の魔法は対象者の精神が弱った時に成功しやすい...、つまり眠っている時だ...、そしてアルコールなどで精神を高揚させると更に成功しやすくなる...か」
昨日のガーディンの行動を思い出して私は怒り狂う。
「あいつ...! ケロナ姉ちゃんを手に入れる為にあんな茶番を...!」
私は自分の中で真っ赤な炎が燃え盛るのを感じながらも、一度落ち着いてから解除の仕方について魔導書を読み漁るのでした。