貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
私は対抗策の書いてあるページを読み漁る。
「【洗脳】の魔法に対抗するにはより強い【洗脳】の魔法が有効である、もしくは聖女が覚える聖属性の回復魔法や【神の祈り】などでも解除はできる...か」
今の私にはどれも難しいけれど、強いて言うのなら【洗脳】の魔法を覚えるのが手っ取り早いと思う。
でも洗脳に洗脳を重複させても大丈夫なのだろうか?。
そう言う考えが頭をよぎるが手段を選んでいる場合ではない。
朝から昼までしっかりと魔法を勉強した結果、一応【洗脳】が使える様になったので試してみよう。
私はその辺をぴょんぴょんと飛んでいるうさぎに向かって洗脳の魔法を使ってみる。
「【洗脳魔法】」
私の魔法が効いたのかうさぎの動きが止まった。
「...こっちにきて」
と私が呟くとうさぎは自らの足でこちらに近寄ってくる。
「...成功だ」
まさか1発目から成功するとは思わなかったけど、成功した事を今は喜ぼう。
それと同時にお腹がぐぐ〜っと鳴ったので目の前のうさぎに手をかける。
「悪いけど、私の栄養になってね」
〜少女調理中〜
私はその辺に落ちていた気の棒や枯れ葉を集めて火をつけた。
その後でうさぎを炎の魔法で作ったナイフを扱い、食べられない皮の部分を削ぎ落とす。
「これは後で売れるから置いておいて...、こっちは食べれるから焼く」
ケロナお姉ちゃんから教えてもらった捌き方のおかげで上手く捌けた。
捌いた後は木の棒にうさぎ肉をぶっ刺して焼いた後に食べるだけだ。
じゅ〜っと焼けるうさぎ肉の匂いが食欲をそそるがもうしばらく待たないといけない。
(早く焼けないかな〜)
そう思いながら焼けるのを待っていると...。
カササ...。
と草村が揺れ動いたかと思えばいきなり真っ赤な髪の女性に襲われるのでした。
✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎
「わっ!」
私は慌てて自分の杖に手を伸ばそうとしましたが...。
「遅い!!」
真っ赤な髪の女性にそう叫ばれて杖を蹴飛ばされてしまいました。
そのまま短剣を喉元に突きつけられてしまう私。
(やばい...殺される...)
そう思うと変な汗がたらたらと額を流れ落ちる...。
しばらく私の様子を見ていた彼女はこう呟きました。
「その土が沢山ついている高級そうな格好からして、あんた...ガーディンの所から逃げてきたのかい?」
そう聞かれたので私は「うん」と頷きました。
すると彼女は武器を収めてこんな事を言い出します。
「は〜ん...、その格好から察するに大事な物を奪われたけどなんとか逃げ出せたって所だね...」
「どうしてお姉さんがそんな事まで分かるの!!?」
私が思わずそう叫ぶと彼女は笑っていました。
「全くダメだね、あんた心理戦弱すぎ、そんなんじゃあ今の世の中歩いていけないよ」
私が「えっ?」と言うような表情を浮かべると、彼女は丁寧に教えてくれました。
「良いかい? 私が大事な物を奪われたんだね? と聞いてそんだけ取り乱すってことはあんたはガーディンに何か大事な物を取られたってことになるだろう?」
「うん...」
「そんでもって「どうしてお姉さんがそんな事まで分かるの!!?」って言葉、こんな事言ったら弱みになるだろう? 私が適当な嘘を言ってもあんたは信じてしまいそうだし」
ハハッと笑う彼女の顔から察するに悪い人ではなさそうですが油断はできません。
私はチラチラと遠くにある杖を見ながら彼女との距離を取ろうとしますが...。
「動くな」
と言われてしまい体が硬直してしまいます。
「判断は悪くない、見たところあんたは魔術師だろうし接近職相手に距離を保とうとするのは当然だが...」
彼女はそこまで言うと短剣を抜き放ち私の所まで一瞬でやってくる。
「ここまで近づかれたら魔法職は終わりだ、接近職のスピードについて来られないからね、つまりここまで私に接近を許した時点であんたは負けていたって訳さ」
彼女は戦況を全て分かりやすく言った上で手加減までして私に勝ったのですから完敗だと認めざるおえません。
私が悔しそうにしていると急に彼女が私の焼いているうさぎ肉を見てこんな事を言い出しました。
「ところで、うさぎ肉を焼いていたようだけどちょっとだけ貰えない? なぁに...、命を取られると思えばうさぎ肉くらい安いもんだろう?」