貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
「ケロナ! 何をするの!?」
そうレイナが叫ぶのを見てケロナお姉ちゃんはこう言いました。
「レイナ、邸宅を火事にする気ですか? 賊が入ったと言うのは状況を見て理解できますが、炎の魔法の使用は控えなさい」
ケロナお姉ちゃんの言葉に黙り込むレイナを見て私は何が起こっているのかいまいち理解が追いつかなかった。
そしてケロナお姉ちゃんは満身創痍な私の方に近づいて両足と両手に水で作られた枷を取り付けました。
「この子は最近ガーディン様の私物を盗みに入った子ですね? そっちの女性は何者か知りませんが2人とも一応ガーディン様の前に突き出しましょう、ガーディン様の意思を聞いた後でゆっくりとこの2人の処分をすれば良いのですから...」
【洗脳】を施されているとは言え、燃え盛る私を助けてくれた事に思わずお礼を言いたくなってしまう私。
「ケロナお姉ちゃん...ありがとう...」
そう呟いた私にお姉ちゃんは無視を決め込んでいるが、助けてくれたのは本当なのでこの言葉は本心である。
「...ケロナは侵入者にも優しいですね、別に族くらいこの場で処分しても良いと思うんですけどね〜」
と怖い事を呟いているレイナはカイナお姉さんを気絶させて引きずっていた。
(カイナお姉さん...)
カイナ姉さんは両腕こそ折られているものの、命に別状はないみたいだったのが唯一の救いでしょうか...。
結果だけを見てみれば3人殺されて私達は捕まってしまうという散々な結果になりましたが、私はまだ諦めていないのでした。
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私は今、ガーディンの目の前で磔にされていました。
両手を左右に広げられ固定されてしまい、両足には木製の足枷が付けられています。
「離せ! 離しやがれってんだ!!」
カイナ姉さんが横でレイナを相手に叫んでいますが、魔女エルフは知らん顔をしていました。
そして...、中央の高そうな椅子に座るのがガーディンです。
彼は横にケロナお姉ちゃんをはべらせ、服の上からですが胸を触って楽しんでいました。
それを見た私は思わず「ケロナお姉ちゃんから離れろ!!」と叫んでしまったのがいけません。
ガーディンはその声に気を悪くしながら私に近づき、思いっきりお腹を蹴ってきたのです!!。
「グエッ...」
無防備なお腹を蹴られたので堪りません。
「良い様だな...盗人風情がノコノコ戻りおってからに...」
ケラケラと私の醜態を見て楽しむガーディンにカイナ姉さんが怒りの声を上げました。
「ガーディン!! 私の事を忘れたとは言わせないよ!!」
「あんっ? ...おお! これはこれはカイナの姉さんではないですか、お久しぶりですなぁ...、その折れた腕を見る限り私のメイド達にこっぴどくやられたようで何よりです...」
「この...言わせておけば!!」
明らかに楽しそうな素振りを見せる彼はカイナ姉さんの頭を踏みつけてぐりぐりと地面に押し付ける。
「この私に裏切られた挙句、今こうして反旗をひるがした結果捕まって這いつくばっている...、本当に良い様ですなぁ...ククッ」
「くそっ!! 殺してやる!! お前なんか私がこの手で殺してやる!!!」
「ハハッ! 盗賊風情がいきがるな!!」
ドンっ! と思いっきりカイナ姉さんの頭を蹴り飛ばすガーディン。
「やめて!! それ以上蹴られたらカイナ姉さんが死んじゃう!!」
私の言葉が虚しく部屋の中に響く中、無抵抗な者を痛ぶるという愚行はカイナ姉さんが何も喋らなくなるまで続けられるのでした。