貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

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囚われてピンチ!!②・【洗脳】の上書き

「...」

 

 グチュ...。

 

 赤く染まった靴を見て笑うガーディン。

 

「おやぁ? これは死んでしまいましたかな?」

 

 などと言いながら満面の笑みで血まみれのカイナ姉さんを見下ろす彼の笑みは凄く気持ち悪い。

 

 まるで悪魔のように醜悪で、人間の悪い部分を全て凝縮したような造形に思わず鳥肌が立つ。

 

(なんなのこの人...! 人を踏みつけて浮かべる表情がそれなの!?)

 

 私が彼に対して恐怖の音色を上げていると...。

 

「さぁて...次はお嬢ちゃんの番かな〜♪」

 

 と言いながら私に近づいてくる...。

 

「ひっ!!」

 

 思わず怖がるような声を上げてしまう私...。

 

 横たわるお姉さんを見ていると怖がざるおえない。

 

「まずはどこから殴られたい?」

 

 そう言いながら私顎を上げてくる彼。

 

 私のお腹を触りながら「ここ?」と聞いてくるのがとんでも無く()()

 

「ハァ...ハァ...ハァ...」

 

 呼吸が乱れ変な汗をかく...。

 

 今この場をなんとかする為に脳みそがフル回転し始めた。

 

 その時になってようやく思い出したのは今回の趣旨だった。

 

(そうだ...私は!!)

 

 私はぐっと目をつむって震える声を我慢する。

 

 そんな私の様子を見て楽しくなったのか体を殴り始めるガーディン。

 

「おっ? 声を我慢していれば私が飽きるとでも思ったか? むしろ逆だぞ、嫌でも泣かせてやるから覚悟しろ」

 

 大きな男の拳が私の体に何度も響き渡る...。

 

「あっ! がっ! ぐっ...!」

 

「ほらほら声が漏れてるぞ? ちゃんと我慢しないとなぁ?」

 

 私が声を漏らす度に楽しそうな声を上げる彼でしたが...。

 

「ふふっ...」

 

 私が笑い始めると彼は面白くなさそうに私のえりを掴む。

 

「何がおかしい?」

 

 そう聞かれたので私は答えてあげた。

 

「ちょっとおかしくってね...、ガーディンさんって本当に間抜けなんだな〜って思ってさ!!」

 

 私の言葉に彼はブチ切れた。

 

「このっ!! 言わせておけば!!」

 

 拳を思いっきり振りかぶる凄い一撃が私の顔面に届こうとした次の瞬間!!。

 

「やめときな、この子は私の妹だぞ?」

 

 と彼の攻撃を止める者が現れるのでした。

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

「なっ...! ケロナ!? なぜ私の腕を掴む!!」

 

「なぜって...、私の妹に危害を加えようとする大人気ないクズの大人がいるからさ」

 

 ケロナお姉ちゃんの豹変ぶりを見てようやく気がつくガーディン。

 

「貴様!! ソーラの【洗脳】を上書きしたな!!」

 

「ようやく気が付いたの? でももう遅いよ、ケロナお姉ちゃんは私との記憶を思い出すように【洗脳】を施したから!」

 

 私の言葉ととものケロナお姉ちゃんはガーディンの腕を折ろうと力を入れ始める。

 

「早く妹を解放しな、私はお前にお願いしているんじゃない、()()しているんだ」

 

「ギャァァァ!!!」

 

 醜い男の醜態が晒される中、ケロナお姉ちゃんに向かって炎と風の魔法が飛び交いました。

 

「黙って聞いていれば!! 私たちの事を無視しないでくださいね!」

 

 レイナとソーラがケロナお姉ちゃんの前に立ち塞がる!!

 

 その隙に抜け出したガーディンがケロナお姉ちゃんに指を指してこう叫んだ。

 

「ソーラ!! もう一度ケロナに【洗脳】を施すのだ!! 今度はもっと強力なのをかけて私に完全服従するようにしてやれ!!」

 

「...はっ」

 

 小さく頷いたソーラはそう言いながら【洗脳】の魔法をかけ始めるのだが...。

 

「させない! 【洗脳】!!」

 

 私も負けじと【洗脳】の魔法をかけ続ける!。

 

「サラのおかげでソーラの【洗脳】が上書きされるから無駄だよ!!」

 

 お姉ちゃんの声でガーディンは悔しそうな声を上げた。

 

「ぐぬぬ...、ならば先にあの小娘を始末するのだ!! 以前調べたがケロナのレベルは1で職業は村娘だ! 上級職の【魔女】であるレイナのレベルは75! 万に1つも貴様らに勝ち目はない!!」

 

「そう言う事です! だから怪我をする前に早く降参したほうが身の為ですよ? ケロナさん」

 

 レイナも調子に乗った声を上げているが問題ない。

 

 だって...。

 

 私はケロナお姉ちゃんの強さを知っているから...。

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