貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
「いいぞ!! やってしまえレイナ!!」
と叫んでいるガーディンを尻目にケロナお姉ちゃんとレイナは凄く静かに互いを見合っていました。
(なんだろうこの戦い...、こっちまでワクワクしてくる...!)
そう思っている私は異常でしょうか?
でも...、お姉ちゃんとレイナの戦いはなんというか今までのようなただの殺し合いとは違う気がします。
先に動いたのはお姉ちゃんでした!!
あいかわらずの素早い動きでレイナの方に近づきますが...!
いきなりピタッと動きを止めて2歩ほど後退りをしました。
なぜお姉ちゃんがそのような行動に出たのかというと...。
「あら? バレてしまいました?」
「抜け目ない奴め、さっきの会話中にエレキネットを地面に貼り付けて地雷のように私がかかるのを待っていたんだな...」
「あらら、すご〜く小さく作っていたのにバレてしまいましたか、小さくても威力は折り紙付きなのでこれで動きを牽制して確実に【電磁銃】を当てようと思ったのに...、現実は厳しいですね...」
ふうっと息を吐いて簡単にえげつない事をやってのけるレイナの戦略は私の探究心を刺激する。
彼女はあんな凄い【電磁銃】を放ちながら【電磁網】を密かに貼っていたのだというのが単純に凄いと思う。
私ではあのレベルの魔法を放ちながら罠を仕込むなんて芸当などとても真似できない。
しかし、それと同時にこうも思った。
(そんな凄い人がガーディンのメイドなんかに志願するかな?)
そう思った私はケロナお姉ちゃんに【洗脳】の魔法をかけつつ、レイナにも同時にかけてみる事にするのでした。
✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎
「ううっ!?」
私の魔法の影響を受け始めたのかレイナが頭を押さえて苦しみ始める。
私の【洗脳】が彼女に通り始めると明らかに異常な反応を見せるガーディン。
「まずい!! ソーラ!
本来私レベルの【洗脳】でケロナお姉ちゃんの洗脳を解きながらレイナにもかけるなんて事できない。
できないのだが少し【洗脳】の魔法が通るだけであそこまで苦しみ出すということは恐らく...。
(レイナは自分の意思でガーディンのメイドをやっている訳じゃないんだ!!)
そうと分かれば話は早い!!
「お姉ちゃん!! まずはソーラを倒して!!」
私の言葉に最初は戸惑っていたお姉ちゃんもすぐに気がついてくれました。
「そういうことか!」
ダッとソーラめがけて走るお姉ちゃんを止める者はレイナしかいませんが、私が全力で【洗脳】の魔法をかけるとレイナの動きが乱れ、私はお姉ちゃんの攻撃する時間を稼ぐ事が出来ました。
「今っ!! 走ってお姉ちゃん!!」
「ああっ!!」
私を信じて走るお姉ちゃんがついにソーラに殴りかかる!!
ドンっ!! という音が部屋中に響くとソーラはゆっくり体を震わせながら地面に倒れ伏した。
それと同時に【洗脳】されていた者達が解放されたのだった...。