貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

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使えない娘・遺跡

 私は教会の人から【戦闘レベル】の意味について詳細に聞かされ放心していた。

 

 教会の人が言うには私は一生かけてもこれ以上強くなれる可能性がないとの事だ。

 

 こんな馬鹿げた数値の必要経験値量をもつ人間なんて見たことがないとまで言われてしまう。

 

「「「アッハッハッ!!」」」

 

 私の必要経験値量を知った女共は口を揃えて笑い始める。

 

「必要経験値が億越えなんて初めて聞いたわよ!!」

 

「残念ねぇ...、一生強くなれないわよ貴方!! クスクス...」

 

「やめてあげなさい、でも本当に使()()()()娘ね、永遠に結婚すらできないんじゃない?」

 

 などと散々馬鹿にされてしまったが正直どうでも良い。

 

「嘲笑はもう良いから、早く遺跡に向かおう」

 

 私はそう呟きながら先導をきる。

 

「待ってよ、ケロナちゃん!」

 

 ガシッと肩を掴んでくる勇者キィアをジロリと睨みつける私。

 

「何っ? 貴方も私を笑うつもりなの?」

 

「うっ...! そんなつもりは...」

 

「聞いてたでしょ? 貴方のパーティが笑っていた通り私は一生強くなれないんだよね? だったらこんな女に構う必要ないでしょ?」

 

 私はプイッとそっぽを向いて自分のお役目を済ます事だけを考ていた。

 

 いや...、正確には違う。

 

 痩せ我慢をしながらも【()()()()()()()()】と言う言葉が何度も頭の中で駆け巡る。

 

 ひょっとしたらサラの為に私が強くなると言う道もあるのかと考えていたこと自体が馬鹿だったと思い知らされたようで嫌な気分になる。

 

「くそぉ...」

 

 この事実に悔しくて泣きそうになる私の心境を拳をぎゅっと握りしめて耐えるのでした。

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

 最悪な気分のまま私たちは遺跡に着いた。

 

 村から1時間ほど歩いた先にある洞窟の中にひっそりと立つ謎の遺跡。

 

 これが【大帝】の遺跡かも知れないと言う事で勇者様達に知らされていたらしい。

 

 私達が遺跡に入ると弱小モンスターである吸血蝙蝠が襲ってくる!!。

 

「ケロナちゃん!! 危ないから下がって!」

 

 そう叫ぶ勇者様を出し抜いて吸血コウモリをかかと落としで潰す私。

 

 思いっきりやってみたせいか吸血コウモリは簡単に潰れてしまった。

 

「いいえ、勇者様方はこれから遺跡の調査をされるのでこの程度の魔物なら私が処理しましょう」

 

 私の発言にすこし驚いた素振りを見せる勇者キィア。

 

「あ...ああ、それにしてもびっくりしたなぁ...、吸血コウモリはレベル4の魔物だぞ? レベル1のケロナちゃんが一撃で倒しちゃうなんて驚いたよ」

 

 そう呟く彼に私は素っ気なく返す。

 

「そう、たまたま弱ってたんじゃない?」

 

 後ろの女共も私がコウモリを倒したのを見て少しだけ驚いていたのだが、すぐさまいつもの調子で私を貶してくる。

 

「そうね、さっきのコウモリは明らかに弱ってたわ!」

 

「ふふん! レベル1の分際でキィア様に同行できている事に感謝しなさい!」

 

 2人はそう言っていたのだが、赤毛の魔術師っぽい女だけはいつもと違う発言をしていた。

 

「...今の動きが見えなかった? あいつはレベル1なのに?」

 

 その言葉に怒りが込み上げてくる。

 

「何? そんなに私のレベルが1から上がらないのが笑えるわけ?」

 

 流石にここまで露骨に嫌味を言われると私だって怒りたくなってくる。

 

「まあまあ、皆落ち着いて...、そろそろ遺跡も最深部なんだし気を引き締めて行こう!」

 

 勇者の言葉によって中和された空気感を嫌いながら、私達は最新部にへと足を踏み入れるのだった。

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