貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

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と言うか...・【木の家】

「と言うか、いつまで歩くんですか?」

 

 そう最初に呟いたのはレイナだった。

 

「ちょっと足が疲れてきましたしそろそろ町につかないとおかしいと思うんですが...」

 

「今日はつかないよ、野宿だ」

 

「えっ?」

 

「えっ?」

 

 私とレイナの目線があったかと思えば彼女はこう言い出した。

 

「ちょっと待ってください!? 本当に今日は野宿をするんですか!?」

 

 急に慌ただしくなる彼女を見て私はふっと笑う。

 

「なに? 高位の【魔女】ともあろう方が野宿未経験だとでも言うの?」

 

 私の言葉に彼女は急いで何かの魔法陣を魔法で地面に描き始める。

 

 小さな棒切れを宙に浮かし、何かの文字を地面に描いていた。

 

「ちょっとだけ待ってください、野宿なんてごめんですから」

 

 そう言いながら待つこと十分。

 

「ふうっ」と息を吐いた彼女は杖を掲げて呪文を唱える。

 

「【木の家(ツリーハウス)】」

 

 彼女が呪文を唱え終わると、地面に若木が生え始めた。

 

「なんだ?」

 

 私がそう呟いた次の瞬間!!。

 

 その若木はぐんぐん伸び始め木の上に一軒家が立っていた。

 

「凄い!!」

 

 と驚く妹に目を向けた私だが、もちろん凄いと思っているのは彼女だけではない。

 

 私自身も立派な一軒家を10分程度で作れるなんて凄いと思っているさ。

 

「さっ、今日はここに泊まりましょう、言っておきますが、この魔法は発動してから24時間の間だけ生える家ですから、明日のこの時間までにはこの家から出てくださいね」

 

 そう言いながらサラを箒に乗せて一緒に飛んで扉の場所にまで飛ぶ彼女。

 

「あれっ? 私は?」

 

「ケロナはジャンプしたら届くでしょ?」

 

「それもそうか」

 

 彼女の発言に真顔で返してジャンプする私が扉の前に着地するとドン引きしてくる彼女。

 

「うぇぇ...、【木の家】の扉は標高3メートルですよ? ジャンプしてこられる人なんて基本いませんよ...」

 

「えっ? そうなの?」

 

「ケロナお姉ちゃんは凄いから3メートルくらいジャンプできるよ!」

 

 サラだけはそんな事よりも早くレイナの作った家の中を見て見たいと言う欲求が強く出ていた。

 

「まあ良いじゃん、それよりも早くレイナさんの作った家の中を見てみようよ」

 

 サラがそう言ったので私たちは先に彼女を家の中に入れてあげるのでした。

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

 初めての【木の家】に大興奮なサラ。

 

「ケロナお姉ちゃん見てみて!! 木の上なのにお風呂も洗面所もある!!」

 

 そう言われて中を見てみたのだが、確かに本格的だった。

 

「これは...凄いな」

 

 私達のはしゃぎっぷりにむふふと自慢げなレイナ。

 

「どうですか? すごいでしょう? でもこの魔法はすっごく魔力を消費する上にかなり疲れるのでできれば町にある宿屋に泊まりましょうね」

 

「でもこれだと無料(ただ)だよね?」

 

 私の問いにレイナが答える。

 

「確かにただですけど、生活は全て自らの魔法で補わなくてはなりませんよ? お風呂とか洗面所はありますけどこれはあくまで形だけなので」

 

 彼女の言う通り風呂にも洗面所にも魔石は埋め込まれていない。

 

 と言う事は自らの魔法で生活用水や料理用の火を起こさなくてはならないと言うわけだが、その点は大丈夫だ。

 

「なら大丈夫、私が水を出してサラが炎で温めたらお湯ができる、レイナにはこの家を作って貰ったから私達がお湯を作ろう」

 

「そう? ありがたいし助かるからお願いしようかな」

 

 彼女もそう言ってくれたので私はお風呂に水を貼りました。

 

「んっ、このくらいかな、じゃあサラ後はお願い」

 

「うんっ、【生活魔法・火】」

 

 程よく温かくなるまで水の中に火を生成し続けます。

 

 サラは時々湯に手を入れて程よいお湯加減を探しながら調整する事数分。

 

「うん! 丁度いいよ!」

 

 サラの言葉と共に湯の準備ができました。

 

「じゃあお風呂に入ろっか」

 

 結構な距離を歩いて汗をかいているので早く入りたいと思います。

 

 私達がその場で服を脱ぎ始めるとレイナが注意してきました。

 

「あなた達! なんて所で服を脱いでいるんですか!」

 

 かああっと顔を真っ赤にしながら「脱衣場で脱ぎなさい」と声を上げる彼女の手を取る私。

 

「女同士だしそんなのどうでも良いでしょ、そんな事よりもレイナも入るよ」

 

「へっ? 私は後でいいですからどうぞ先に2人で楽しんでくれれば...」

 

 そこまで言いかけたレイナに妹の言葉が炸裂する。

 

「皆で入った方が楽しいよね? だからレイナさんも一緒に入ろっ!」

 

「風呂場も程よい大きさだし3人で入っても大丈夫だろう」

 

 私もサラの後押しをした結果。

 

「うう.../// 分かりました! そこまで言うなら私も入りますよ!」

 

 意を決した様に服を脱ぎ去るレイナを見て私はふっと笑うのでした。

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