貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
お風呂に入りながらもレイナはきちんと丁寧に五大魔法について説明してくれました。
「五大魔法とは【火】【水】【土】【雷】【風】の基本5大現象を軸にした魔法の事を指します、例えば私やサラの使う【火球】の魔法は五大魔法で言う所の【火】の現象に当てはまりますね」
「それで?」
「基本的な魔法なので使う度に【練度】が上昇し一定数使いこなすと技がレベルアップするんですよ、ただこれにも個人差があって同じ【火球】を極めていても一点集中型の【
「【火球】だけでもそれだけの派生があるってことは特殊な派生に入る人もいるってこと?」
私の質問に対して彼女は人差し指を私の突きつけてきました。
「そう言うケロナは自分が既に特殊なケースの中に入っているんだと自覚されていますか?」
「私が? まさか」
そう笑い飛ばそうとしたのだが彼女はムスッとした顔でこう言ってきます。
「私は全系統の攻撃魔法を極めるつもりでずっと使い続けていますが、ケロナ程の水魔法を使えるとは全く思えません、それになんですか? あの【ケロっとれいじんぐ☆】って! そんな水魔法は聞いた事も見た事もありませんし、あまつさえ書物でさえ確認した事がないんですよ! 魔法職でもないケロナがあれだけの魔法を扱えるのはどう考えてもおかしいです!」
バシャン! とお風呂の水が飛び跳ねる程に暴れる彼女の姿に私は「落ち着け」と宥めた。
息を切らしながらもきちんと説明してくれるあたり、彼女は優しい部類だろう。
「だいたい分かったよ、レイナありがとう」
「むっ...、そう面を向かってありがとうと言われてしまうと少し照れますね...//」
少し照れた彼女の顔を見ながら、私は湯船に浸かり今日の疲れをしっかりと溶かすのでした。
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お風呂から出た後は私が夕食を作る。
「手伝いましょうか?」
と湯上がりのレイナに言われたが「いいよ私がやる」と返した。
「そうですか、でも先にケロナの髪を乾かしますね」
「そんな事できるの?」
「ええ、【魔女】を舐めないでくださいね」
彼女はそれだけ呟くと意識を集中させて呪文を唱える。
「【熱風】」
彼女の手のひらから小規模な火が現れたかと思うと強い風によって消滅し私の方に風が送られてきた。
「あっ、暖かい」
ただの暖かい風となって私の髪を一瞬で乾かしてしまったレイナの腕前は見事である。
「後でサラの髪も乾かしますのでケロナはどうぞ晩御飯の用意をしてくださいね」
...。
(仕方ない、ちょっとだけ本気出すか)
私は便利袋から調味料を出す。
いずれもガーディンの家に置いてあった高級品だ。
使う者が居なくなっては勿体無いと思い調味料を全て拝借...もとい盗んだのである。
(調味料だってずっと使わなければ腐って勿体無いしいいよね?)
そう思いながらもそれらを勝手に使っている私は盗んでいるのに変わりはない。
なので証拠隠滅のためにもさっさと使ってしまおう。
今日取ってきたばかりのうさぎ肉を取り出して一口サイズに切り裂いた後に繊維を叩いて壊す。
こうすれば肉が柔らかくなり食べやすくなるのだ。
それらを鍋に入れてガーディン邸でくすねてきた味噌を入れて水に溶かした。
それ以外にも持っている野菜を切って鍋の中に放り込む。
「そして...、一気に加熱!!」
と行きたいのでサラを呼ぶ。
「サラ! 【火球】お願い!」
「は〜い! 【火球】!」
鍋を一気に加熱して味噌汁を作る。
「あら...? いい匂いですね汁物ですか?」
そう聞いてきたレイナに私は答えた。
「うさぎ肉の味噌汁の完成さ」
みんなの前にそれらを出して一緒に食べる。
それぞれ口をつけてみると割と悪くない味がした。
「あっ、これ良いですね野菜と汁物を一緒にいただけますし、うさぎ肉のお陰で満足感もあります」
レイナは意外と食レポみたいな感想を言うな。
それに対してサラは...。
「美味しい!」
だけのシンプルな感想だった。
私も口を付けて見たけれど悪くはありませんでしたが、この味を楽しんでいるとついついあの主食が欲しくなってしまいます。
「ああ〜...
その言葉にサラはキョトンとしており、レイナは「えっ?」と言う様な顔をしているのでした。