貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
私が目を覚ますと寝相の悪いサラがまたベッドから落ちている姿が見えたので一応直しておく。
ぐぐ〜っと背を伸ばしながらレイナの方のベッドに目を向けると、すでに起きた後のようで綺麗に畳まれた毛布が置かれていた。
(レイナはもう起きたのかな?)
そう思いつつも窓から外を見てみると、彼女が箒に乗って空を飛んでいる姿が見えたので私も外に出てみる。
「レイナ〜! 朝から何してるんだ!?」
「ケロナ!」
彼女は私の存在に気がつくと【木の家】の入口に戻ってきました。
「ガーディンに【洗脳】されていた時期が長かったので今のうちに昔の勘を取り戻そうとしてるんですよ、このままケロナの旅について行くのなら【箒魔法】の技術向上も絶対に必要な事ですし、他の魔法の練度を少しでも上げておきたくて近くにいた魔物を狩っていたんですよ」
と倒して素材と化した魔物の束を私に渡してきた。
「じゃあこれを使って朝ごはんにしましょうか、今日こそ町にまで移動して冒険者としてちゃんとした仕事を受けましょう」
...。
これを渡してきたと言うことは...。
「朝食も私が作ったら良いの?」
「ええ、頼みます」
嬉々としてそう呟く彼女と【木の家】にあった調理器具の手入れ具合を見て私はなんとなく察していた。
「多分レイナって料理しない人だよね?」
私の言葉を聞いて辺な汗をたらたらとながれた後に小さく。
「そんな事ないですよ」
と言っていたが多分料理しない人何だろうなと分かっている。
調理場にある全く手入れされていない調理器具達がそれを物語っているのだ。
(普通料理する人間だったら使った痕跡が残るはずだからね、全部新品かってくらい綺麗だったから多分料理しない人なんだろう)
私はハハッと笑いながらも彼女から受け取った怪鳥の肉を手に取って調理場へと向かうのでした。
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私はレイナに頼んで火を起こしてもらい、その上で怪鳥の肉を焼いていました。
その間にミストレインで買い揃えたパンを出してナイフで切り目を入れていきます。
「私は大きくサラは小さく、レイナは中くらいで良いかな」
細長いパンの中心部分に切れ目を入れるのには理由がある。
切れ目の部分に焼き上がった鶏肉と綺麗に洗った野菜を挟んで食卓に出す為だ。
「ケロナお姉ちゃんおはよう...」
眠たそうに目を擦りながら食卓に顔を出すサラに私はこう言った。
「早く顔を洗って髪をとかしなさい、朝食を食べ終わったら一気に町まで走るからね」
「は〜い...」
再び大きくあくびをしながら洗面所に向かう妹に水の入った桶を渡します。
「ちゃんと水持っていきなさい!」
「は〜い...」
サラは手間のかかる妹ですね。
まあ、まだお母さんに甘えてもおかしくない年齢ですし、このくらいはしてあげてもいいでしょう。
レイナとサラが洗面所から出てくると同時に朝食が出来ました。
「ほいっ! 鶏肉のサンドパン一丁出来上がり!」
私がそれぞれのお皿にパンを置くと食事が始まります。
「「「いただきます」」」
サラがとレイナがパンを口に含むとこう呟いた。
「このパンと肉美味しいね」
「ふむ、鶏肉に合うタレもあるんですね、ケロナは以外と料理の才能あるんじゃないですか?」
それに対して私はこう返します。
「ただ単にこのパーティ内で私が1番まともな料理出せるだけじゃない?」