貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
〜サラが【進級】を受けた次の日〜
私達はハーメルンにある冒険者ギルドに向かいました。
勿論仕事を受けるためと、ここに来るまでの道中に手に入った魔物の素材を売るためである。
私達3人がギルドの扉を開くといきなり強面の男達に絡まれてしまいました。
「おうおうおう! 嬢ちゃん達! ここは冒険者ギルドだぜ!? お嬢ちゃん達みたいなひよっこが立ち寄る場所じゃねぇんだわ...、さあ帰った帰った!」
いきなり門前払いになりそうになったのでレイナが先頭に立ちとあるカードを提示しました。
「はいはい、私は【旅の魔女】レイナという者ですが身分証明はこれで充分ですよね?」
レイナがニヤリと笑っていると急に男は大声を上げ始める。
「ななな...!、こんな若い嬢ちゃんがAランク冒険者だとぉ!?」
男の声にギルドホールはざわめき始めた。
「Aランクの冒険者だと?」
「あんな若い嬢ちゃんがか?」
「はんっ、どうせ入れてもらっていたパーティが強かっただけだろ」
などとヒソヒソ話をしながらも道を開けてくれる強面の男達。
レイナは男から自分のカードを取り上げると「じゃあね」と声をかけて受付の方に向かいました。
そんなやりとりを見ていると私もAランク冒険者のカードが欲しくなってしまいます。
(あんなカードを提示するだけであそこまでの効力を発揮するのか、便利だな)
一応私もギルドカード自体は持っているのですが、手柄は全てディール達に譲っていたので私のランクは最低のGランクのままなのでした。
(しまったな、どうせなら私もランクを上げておいた方が良かったのかもしれない)
と今更後悔する私。
しかし、過去の事を今更後悔しても遅いのだと割り切って仕事の内容が貼られてあるボードを見てみるのでした。
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私達がハーメルンにある冒険者ギルド内で仕事を見ているとちょうどいい仕事を提示してくるレイナ。
「これなんてどうでしょうか? 危険度Bランクの仕事で
手頃な仕事を持ってきたと言うような顔をしていますがワイバーンと言えばドラゴン並みに有名な相手なんじゃないか? と考えてしまう私。
「その仕事大丈夫なのか?」
私が一応聞いてみると彼女は「勿論です」と強気な発言をしていた。
レイナがそこまで言うのであれば問題ないと思い依頼を受けたのだが...。
「ではサラの修行を行いましょうか」
と言い出したのでなんのことかと思っていると...。
「私とケロナはワイバーンの住む山にまでついていきますが、戦闘を行うのはサラだけでお願いしますね」
!?!?!?。
「そりゃ無茶だ!!」
私が依頼の貼られているボードをバンっ!! と叩いて大きな音を出した。
ギルド内にいる全員が私達に注目してしまうほどの音を立ててしまったが、今はそんな事を気にしていられない!。
「レイナ! なんでサラが一人でワイバーンと戦わなくちゃいけないんだ?」
私の言葉に彼女はこう返してきます。
「分からないんですか? サラはレベルだけならワイバーンや私よりも高いんですよ? このくらいの相手なら1人で勝てないといけません」
「そうは言ってもサラはまだ子供で...」
そこまで言いかけると彼女は怖い顔で私のことを睨んできた。
「ケロナはサラを本気で育てる気があるんですか?」
「えっ...?」
レイナの妙な迫力に私は押されてしまっている。
「ケロナとは短い付き合いですがサラを大切にしているのは分かりますよ、けどそれだけじゃ彼女のためになりません、彼女をいつか一人前の【魔女】に育て上げたいと思うのなら手を突き放すことも大切なのです」
「うっ...」
正論を真っ向から打ち込まれてはどうしていいのかわからなくなる。
「それに...、ケロナはサラの事をまだ子供だと言いましたよね? しかし我々冒険者に年齢の優劣はありません、極端に言えば依頼の内容を達成出来るかできないかの二つしかないのですから...」
妙に説得力のある言葉に私は何も言い返せないのでした。