貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

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ワイバーンの住む山1〜2

 私達はギルドで依頼を受けた後にワイバーンの住む山に着いていました。

 

「ここにワイバーンが生息しているのか...」

 

 私達は荒れ果てた高い岩山を眺めながらも登山を開始します。

 

 まあ、本当の意味で登山をしているのは私だけですけどね。

 

 レイナとサラは【箒魔法】で空中に浮かんでいるので基本的に歩きはしない。

 

 最初こそ箒で飛べた事に感激していたサラでしたが、すぐさま【箒魔法】の魔力コントロールの難しさに悪戦苦闘していました。

 

 今もこうして浮かんではいますが、まだまだレイナのように自由自在に箒を操れるようではないようです。

 

「ほらっ、しっかりしなさい!、この後サラは一人で空中を自在に飛ぶワイバーンを相手にしないといけないんですよ!」

 

「う...うん!」

 

 ときどきレイナに手を持って貰ってどうにか体勢を保っているレベルのサラが本当に一人でワイバーンを倒せるのか心配になってきた。

 

 本気で危ないと思ったら手を出してもいいようだが、それもレイナの指示があるまでは禁止なのだ。

 

 出かけた後に一応サラにも「危なくなったらすぐに私を呼んで」とは言ってあるがそれでも不安は消えていない。

 

 ワイバーンがどのくらい強いのかレイナに聞いてみたところ、レベル60程度の魔物と同格くらいらしい。

 

 この値は割と馬鹿にできないレベルだと思っているのは私だけではないだろう。

 

 私やレイナならともかく、レベルが私達の中で1番高いとはいえ、戦闘の経験が1番浅いサラ一人に任せると言うのは非常にリスキーに思えてならない。

 

 荒れた山道を登りながらも私は心の中に不安を抱えているのでした。

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

 私達が山頂に近づく度にワイバーンの声がどんどん大きくなっていく...。

 

 私は標的に近づく度に心臓がドキドキしていた。

 

 なぜなら今から戦うのは私ではなく妹であるサラだからだ。

 

 自分が戦うのならば相手がどんなに強くても怖くはないが、サラのこととなるとどうしても...ね。

 

 そうこうしている間についに山頂に辿り着いてしまいました。

 

 私達が洞穴から外に出てみると、ワイバーンの巣が見えます。

 

 まるで鳥のような巣の形には見覚えがありますが、問題はその大きさだと思います。

 

 まるで一軒家の半分程度の大きさがある巣の中にワイバーンの幼体と卵がいくつか確認できました。

 

「今回は成体のワイバーンの討伐なので幼体と卵はスルーしましょう、サラには今からワイバーン退治を始めて貰いますが準備はいいですね?」

 

 その問いを聞いてしばらく息を吐いた後に「うん! いいよ!」と元気に答えるサラ。

 

「いい返事です、では箒に跨ってください」

 

 レイナの言葉に妹は従う。

 

「乗ったよ」

 

「では空に舞っているワイバーンを倒してきてください、時間はいくらかかっても構いません、一人で倒す事が重要なのです」

 

 ゴクリと息を飲む妹はゆっくりとワイバーンに近づいていき【火球】を放った!。

 

 〜数分後〜

 

 あれから数分間サラとワイバーンは戦いあっていた。

 

 まだ空中戦に慣れていないサラはワイバーンの素早い動きに翻弄されっぱなしである。

 

 今まで私が前衛を張り、安全な後方から魔法をバンバン考えなしに撃っていたツケが出てしまっているように見えた。

 

 明らかに魔法を放つまでの時間と間合いが合っていない。

 

(違う! 今は距離を取って魔法詠唱の時間を稼ぐの!)

 

 下からサラの活躍を見ているだけな状況がとても腹ただしい...。

 

 危なげない妹の戦いぶりを見て不安がどんどん大きくなってしまっただけに、つい弱気な発言をしてしまう。

 

「レイナ、サラに勝算はあるんでしょうね?」

 

 私の言葉に彼女は自信満々にこう返してきます。

 

「むしろ勝算しかありませんよ、レベルの高さ的に下級魔術である【火球】を数発当てれば簡単に倒せる相手です、しかしご覧の通り敵との距離感を掴めていないでしょう? これはケロナが今まで前衛を張ってサラは安全な後衛から魔法を射出出来ていたという明確な証拠ですね」

 

 彼女はそう言いながら笑みを浮かべているのでした。

 

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