貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
私達はサラの倒したワイバーンをその場で解体してギルドに持って行った。
すると...。
「ワイバーンの鱗がこんなに!! 凄いですね」
とギルドの受付嬢に言われた瞬間にレイナが横槍を入れる。
「すみません、受注書ではワイバーン1体の討伐でしたのに狩場には3体現れたのですが...」
その言葉に受付嬢は驚く。
「まあ! ワイバーンを3体同時に相手にして依頼を達成されたというわけですか!? これだけの量の鱗や爪を持ってきていると言うことはまさかとは思いましたが...、流石Aランク冒険者ですね!」
そんな様子を見て「なんかレイナばかりがもてはやされてずるい!」とでも言いたげにサラが膨れっ面を浮かべている。
(頼むから余計な事を言わないでくれよサラ、多分その場にいた私達以外は全員サラが単独で3体のワイバーンを倒したとは思っていなさそうだから...)
別にレイナの名声になろうが報酬の殆どはちゃんとサラに渡すらしいので私達は安心していればいいのだ。
むしろ、私達は彼女のお陰で高ランクの依頼に同行できてありがたいと思わなくてはならないと思う。
ギルドを出ると討伐報酬の130万ゴールドと素材を売った30万ゴールドを見て笑顔を見せる妹。
「すご〜い!! これ本当に私が貰っていいの!?」
「はいっ、今回の仕事はほとんどサラにやってもらったので配当分的にこんなものかと」
彼女はそこから5万ゴールドを抜いてサラに渡しました。
「これは今までの授業料としていただきます、もちろんこれからも授業料は頂きますのでしっかり働いてくださいね」
(レイナ...、良い感じの顔で笑いながら子供からえげつない額をとっていくなよ..)
そう思いながらも遠慮なくサラから5万ゴールドを取っていくレイナに対し大人気ないなぁ...と苦笑いをしている私なのでした。
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私達は次の日からハーメルンの冒険者ギルドに入り浸っていました。
サラが一人で依頼を達成できるようになったと分かった結果、3人で手分けして依頼を行うことによって依頼の消化スピード早くし、より効率的に仕事を行えたのも大きい。
基本的にCランク以下の仕事には手をつけないようにし、とにかくワイバーンクラスの敵との戦いを何度も行いたかったのだが、流石にあのレベルの魔物が何匹もいるわけが無く結局3日目以降にギルドで貼られる仕事は低レベルの仕事ばかりになってしまった。
「美味しい仕事がなくなってきましたね〜」
とレイナ。
「もっともっと新しい魔法の威力を試したいんだけどワイバーンみたいな魔物を倒す仕事ってもうないの?」
とサラ。
勢いづくのはいいけれど、こうあまりにも上手く行き過ぎている時には何かありそうで怖くなってしまうのが私だった。
でもまあ、稼げているのは事実だし悪い気はしないんだけどね。
そう思いながら今日も依頼を受けるためにギルドにある依頼版を見ていたのだが...。
「やっぱり何度見てもいい仕事ないね...」
サラがもう一度そう呟くとギルドの受付嬢に声をかけられる私達。
「レイナさん」
「はい、何でしょうか?」
普通に答える彼女に受付嬢はこう言ってきた。
「ありがたいことなんですが、あなた方の依頼の達成スピードに対して不満を持つ者達が現れまして...、しばらくの間この町での依頼の受注を控えては貰えませんでしょうか?」
「はい...?」
受付嬢とレイナの話を聞いてみるとなんとなくギルドの内情に納得してしまった。
どうやら私たちが鬼のようなスピードで依頼を完遂してしまうので新米冒険者やハーメルンを拠点にしている冒険者達から疎まれ始めているらしいのだ。
簡単に言うと私たちのせいで他の冒険者達が稼げなくなっていると言いたい訳である。
受付嬢の話を聞き終えたレイナは「はあっ」とため息を漏らしながらこう呟きました。
「どうしましょうか...」