貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
私達は閃光のように一瞬で村に着いたからまだマーカイルはこの場所にたどり着いてはいないようだった。
私が平和そうな村を見て一安心しているとサラが黒髪を風に揺らしながらこちらに向かって走ってきた。
「ケロナ姉ちゃんおかえり! 勇者様達もいるって事は調査は終わったの?」
元気な姿でこちらに歩み寄ってくる彼女の手を掴むと私は一目散に駆け出そうとする。
「姉ちゃん?」
「話は後、ここは勇者様達に任せて私達は逃げるよ!」
そう言った瞬間に奴が現れる!!。
遺跡のあった方角から空を飛び私達の前に傀儡子マーカイルが姿を現した!!。
村の人々は彼の出現を口々に叫んだ。
「なんだあれ!! 人間が空中を歩いてる!?」
「悪魔じゃ...」
そう声をあげる村人に人差し指を向けるマーカイル。
「何をする気だ!!」
勇者キィアとその仲間達が戦闘態勢に入った次の瞬間!!。
「ぐぎゃぁぁ!!!」
人差し指を向けられた人間が人形に変わってしまう!!。
木彫りのよくできた人形だが、生気がなくなっている。
それを見た他の村人達は絶叫と共に四方八方に散らばるのだが、それを彼は次々に人形へと変えていく!。
「やめろぉぉ!!」
激昂した勇者が剣を携え切りかかる!!。
その跳び姿はまさしく勇者。
空中に浮かび続ける彼の元へと一瞬で到達した。
「くらえ!!」
剣を振るい奴の体にぶちかますのだが...。
「ふんっ、まさか傀儡使いだから本体が弱いとでも思ったのか?」
「何っ!?」
マーカイルは当然の様に勇者の攻撃を片手で受け止めてしまった!!。
「なっ!!」
その光景に全員が驚く!!。
「まさか!! キィア様の戦闘レベルは90ですよ!? 」
「傷一つつかないなんておかしいですわ!!」
驚愕の声をあげるキィアの仲間達を見たマーカイルは自分の戦闘レベルを宣言する。
「はっはっはっ...、まさか俺のレベルが低いとでも思っているのか? 俺のレベルは...」
✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎
「な...なんだと...!」
彼のレベルを聞いた瞬間に勇者パーティの面々ですら絶句していた。
震える勇者の姿にマーカイルは笑っている。
「おいおい、何を驚いているのだ? たかだが俺のレベルは
「れ...レベル125...」
それを聞いた瞬間に体の震えが止まらなくなる。
(そんなの...勝てるわけない...)
私は絶望的なまでのレベル差を感じていました。
レベル90のキィアで歯が立たないのに私なんかが立ち向かっても埃かなにかのように吹き飛ばされてしまうだけでしょう。
しかし...、逃げようとしても体が全く動きません。
それはサラも同じようでした。
「ケロナ...姉ちゃん...」
ぎゅっと私の手を掴んで離さない彼女寄り添ってあげられるのは私だけなのです。
私もしっかりと彼女の手を掴み返してあげました。
「大丈夫だよ、きっと勇者様がなんとかしてくれるから...」
と気休めを言って彼女を落ちつかせます。
「うん、勇者様達ならきっと勝ってくれるよね?」
私は静かに頷き勇者様達の方に向き直りました。
「大丈夫だよ、俺たちが必ずあんな奴ぶっ飛ばしてやるから安心して!」
と彼は言うのですが、状況はさらに悪化していきます。
「クックックッ...、まだ私に勝てると思っているのか...、まあいいだろうその方が面白い、では我が眷属と化した村人共と楽しい共演をしてもらおうじゃないか!」
彼がそう叫んだ瞬間から傀儡にされてしまった村人達が勇者や生存者に牙を向く!!。
「ギャァ!!」
「勇者様助けて!!」
と皆の悲鳴が聞こえてくるのが私の恐怖心を煽る。
「くそっ!!」
キィアも私とサラを守るだけで手一杯になっているのに他の村人を助けれるはずもない。
死んでいく皆の絶叫が私の耳の中に溢れかえり気持ち悪くなってきた。
人形の群れに苦戦している勇者達に彼は絶望の一言を突きつける。
「この人形は全てレベル80だ、それが村人の数だけ増幅していく恐怖を味わいながら死んでいく姿を私に見せておくれ...」
(嘘でしょ...! マーカイルだけでもヤバいのに村人を媒介とした人形でさえそんなに強いの!?)
どんどん悪くなる状況に起死回生の一手など存在するのでしょうか?。