貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
「ぐはっ...」
私の蹴りが見事男の腹に命中。
たった一回の攻撃で彼は倒れてしまいました。
「兄貴!!」
それの取り巻きが集まり男を引きずって逃げていく。
「このやろう!! 覚えておけよ!!」
「不正女!!」
沢山の罵倒を受けましたが、全くを持って心に響きません。
(ただの妬みでしょうが...)
私は「はあっ」とため息を吐きながらそう思っていると...。
レイナがサラと共に空から私の方に向かってきました。
「どうやら終わった様ですね」
「ええ、終わった、他人の妬みほど面倒な物はないわ」
「そんな事だろうと思ってました、さあ観光を再開しましょう」
私はそう呟く彼女の手を取り観光を再開しました。
その後は何の問題もなく観光は進行し、いい思い出となったような気がします。
ハーメルンが夕焼けに照らされ出すとサラが静かにこう呟いた。
「なんか...1日がのんびりだったね〜」
その言葉に私は安堵してしまったのだろう。
軽く首を縦に振って「そうだね、今日はゆっくりできた」と答える。
「たまにはこう言う日もいいですね」
レイナも私達と同意見な様だ。
「明日もさ、皆で遊ぼうよ!」
そう叫ぶ妹を見て私達は笑顔になって言いました。
「そうですね、どうせ明日に仕事はできないでしょうし、しばらくは羽を伸ばしましょうか」
レイナの言葉に私も声を連ねる。
「そうだね、こうして皆と一緒にのんびりする時間はいい、明日はどこに行こうか?」
私達は平和な明日を想像し、帰り道を談笑しながら宿に戻るのでした。
〜後日〜
新しいダンジョンが猫人の街【シュライン】に出現したとの情報を得るのでした。
✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎
私達が宿のレストランで朝食を取っていると、近くで同じく朝食を取っていた冒険者がこんな事を呟いたのが耳に止まる。
「そういえば聞いたか? 最近【シュライン】で新しいダンジョンが発見された事」
「ああ、あの猫人族の町だろう? ハーメルン渓谷を渡った先にある町」
「そうそう、どうやら結構難易度が高いらしくて高レベルの冒険者を募集してるらしいぞ、お前行ってみろよ」
「ハハッ、レベル20程度が高レベルってんなら行ってみてもいいかな」
男達が冗談混じりに会話しているのにも関わらず、私の気分は内心穏やかではなくなった。
「新しいダンジョン...高レベル...」
私の異変にいち早く気がついたサラが声をかけてくる。
「お姉ちゃん?」
「ケロナ、どうしたんですか?」
レイナも続いて私の心配をしてくれたようだが、今はそんな事よりも新しくできたダンジョンと言う単語の方が気になってしまう。
いても立ってもいられなくなった私は会話をしていた冒険者達に「その話詳しく聞かせて」と頼んでみる。
最初こそ驚かれたものの、私達のパーティが最近ワイバーンを3匹狩ってきたのをみていたらしく、レイナが高レベルなことも知っていたからか快く教えてくれた。
〜少女対談中〜
...。
〜対談終了〜
「ありがとう」
情報をくれた冒険者達にお礼だけ言うと、宿の自室に戻り荷物をまとめて旅の準備をする私。
私の急変ぶりに1番戸惑っているのはレイナでした。
「どうしたんですかケロナ!? 昨日まではあんなにゆったりとハーメルンでの生活を楽しんでいたじゃないですか」
その言葉に対して私はこう答える。
「すまない、けれど分かって欲しい、もしかしたら【シュライン】に私とサラの全てを奪った奴らの首謀者がいるかもしれないんだ!」
「首謀者? ケロナとサラの全てを奪った? それってこの前話してくれた【聖典】と【大帝】の事ですか?」
彼女の言葉に私はコクリと頷く。
「いや...、ですが確かケロナの話では【聖典】は破壊したって言いましたよね? 本当にただ新しいダンジョンができただけかもしれませんよ?」
彼女の言う通りその可能性もあるのだが、【新しいダンジョン】【高レベル】の二つを満たしているダンジョンがあれば調べずにはいられなくなってしまう。
慌てて旅路の用意をする私を見てやれやれと言う様に自分も身支度を済ませるレイナなのでした。