貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
私達が旅支度を整えて町の外に出てみると...。
「ぐはは、待っていたぞ!! 不正女共!!」
この前蹴り倒した男が更に多くの仲間を連れて待ち受けていました。
「...邪魔しないで」
小声で私は彼らに注意を促しますが...。
「うう〜ん? 聞こえんな〜」
と答えたので思わず手を出してしまう私。
「邪魔しないで!!」
ドンっ! と思いっきり殴ってしまったので勢い余って10メートル以上吹き飛ばしてしまう。
「ぐはっ..!」
「あ...兄貴!!」
連中の中で一番強いであろう男を一撃で吹き飛ばしてしまった後は道を開けてくれたので楽でした。
「サラ、レイナ、急ぐよ!」
と言いながら走り出す私にサラとレイナは箒に乗って追いかけてくる。
サラも【箒魔法】が使える様になったので、レイナもスピードを抑えなくて良くなり旅路の進行スピードが間違いなく上がった。
相変わらず【走る】と言う原始的な方法で旅を再開する私でしたが、結局のところ馬車よりもレイナの【箒魔法】よりもこちらの方が早いので問題はありません。
どんどん加速していき何度か馬車を抜いて、ついにハーメルンの渓谷へと足を踏み入れるのでした。
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ハーメルンの近場にある渓谷はさまざまな地方に続く便利な道である。
ただし、独特な地形と人が隠れやすい洞窟や岩が何箇所にも見られるので山賊などとの遭遇率も多いらしい。
よくこの道を使用した商人が襲われると言う話を宿に泊まっている最中に何度も聞いた。
つまる所、金品を乗せた馬車や食料品を乗せた馬車が良く襲われると言うらしいのだ。
しかし、それらに私たちは当てはまらない。
どう見てもただ走っているだけの村娘に空を飛ぶ魔女2人。
しかも全員が基本的に若く見えるので金など全く持っていないように見えるだろう。
実際の所3人合わせて200万ゴールド以上の金を所有しているのだが、傍目からみただけでは財布の中身など分かるはずもない。
なので今の所、山賊などに襲われていないのだった。
(この調子なら半日で【シュライン】に着きそう)
馬車なら3日かかると言われたので確実に自分の足で走った方が早いと気がついたのは割と最近である。
馬車だと定期的に町や村で補給をしないといけないし、客とのやり取りや馬の休憩も必要だ。
相対的に見れば楽に移動はできるが遅いと言うデメリットの方が今の私の目には大きく映ったのだ。
しかも沢山の人が乗れば乗るほど山賊に相手にされやすくなるとガーディンと同じ馬車に乗った経験から身に染みた。
それにお忍びで貴族や王族なんかが乗っていた日には最悪だ。
その情報を知った暗殺者や山賊に襲われて濡れ衣を着せられては堪らない。
以上の観点からこれからは馬車の利用を控えて自分の足で走る事にしたのだった。
勿論急いでいない時はレイナやサラの後ろに乗せて貰うのもありだとは思うけどね。
今は少しでも早く【シュライン】に向かいたいからこうしているのだ。
どんどん加速していく私のスピードに合わせるだけでも必死そうな2人の表情などお構いなしに走り去る私なのでした。