貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

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ハーメルン渓谷②・【シュライン】

 そうやって走っていると...。

 

「げっ...」

 

 私の動きは止まった。

 

 なぜ動きが止まったのかと言うと、目の前にあるボロイ橋のせいだ。

 

 所々が虫に食われているし、そうでなくても木の板を貼り付けただけの簡易的な橋の登場に思わず足を止めてしまったのである。

 

(ここは通れそうにない)

 

 そう思いながらも道を変えるのなら相当遠回りになってしまうし、ここはレイナとサラが私に追いつくのを待ちましょう。

 

 〜数分後〜

 

「...2人とも遅いな」

 

 そう思い始めたのだが今更戻るのも違う気がする...。

 

 〜更に数分後〜

 

「遅い、遅すぎる!」

 

 そう思いながら地図を確認すると...。

 

(あっ! 道を一本間違えてる!!)

 

 ちょっと前にあった別れ道を間違えていた事に気がつく。

 

(まずい! このままじゃ私が1番最初に飛び出たのに1番最後になってしまう!!)

 

 それってなんかダサいなと思ってしまう私は思いっきり体を捻って再び走り出そうとした瞬間!。

 

 ヒュン! と足元に弓矢が突き刺さりました。

 

 するとゾロゾロ隠れていた山賊が沢山出てきました。

 

「ヘッヘッヘッ...、お嬢ちゃん迷子かい? よかったら俺たちのアジトに泊めてやるぞ? お支払いはその体でどうだ?」

 

 ま〜たこの手の男が出てきたので流石にムカつく私。

 

「結構です!」

 

 と叫び敵陣突破を行う!。

 

 一直線に向かってきた私を見て笑う山賊達。

 

「馬鹿め! この人数を相手に勝てると思っているのか!? こちらは100人いるんだぞ!」

 

 そう叫んだ親分らしき男は後にこう語っている。

 

 この地を駆け巡る蒼髪の少女には手を出すな。

 

 あれは正真正銘人知の及ばない化け物である...と。

 

 それ以降ハーメルン渓谷には100人走破の伝説が生まれるのだが、それはもうちょっと後のお話...。

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

 私が息を切らしながら【シュライン】にたどり着くと...。

 

「あら? ケロナ遅かったですね、あのスピードでしたからもうとっくに到着しているものだと思ってましたよ?」

 

 レイナがわざわざ町の門の上空で待っていてくれました。

 

 それに気がついたサラも私の方に向かってくる。

 

「お姉ちゃんどうしたの? 道に迷っちゃった?」

 

 痛い所をついてくる妹に私はこう返す。

 

「道中で山賊に襲われちゃってね、数も多かったから時間がかかっちゃったんだ」

 

 そういえば多少はマシだろう。

 

 少なくとも道を間違えたと言うよりかは良い。

 

「先にギルドを見てきたんですけど、まだ新しいダンジョンに挑むメンバーを探しているみたいでしたよ」

 

「そうか、なら依頼主と話をして早速ダンジョンに挑もう!」

 

 私がそう返すとレイナは少し不安のある表情を浮かべていました。

 

「どうした?」

 

「いや...ちょっとその依頼主というのが自分も連れて行けと言ってくるので少々面倒な事になりそうなんですよね...」

 

「別についてくれば良いよ、最悪置いていく事になるけど冒険者ならその覚悟があるでしょ?」

 

 私の言葉に彼女はなかなか口を出してこない。

 

 いつもなら私に同調するか、自分の考えをズバッというレイナにしておかしい態度である。

 

「まあいいや、取り敢えず依頼主の所に連れて行って」

 

 と私が彼女に言うと彼女はコクリと首を縦に振って冒険者ギルドの方に向かう。

 

 〜シュラインの冒険者ギルド〜

 

 流石猫人の町と言うだけあって受付嬢も猫人族の女性だった。

 

「新しいダンジョンに挑むメンバーが揃ったので依頼主と話をさせてください」

 

 レイナがそう言うと、受付嬢はなんだか微妙な表情を浮かべながら依頼主の元へと案内して早速くれた...って、えっ?。

 

 なんでギルドが有するお客様用の部屋に通されちゃってるの?。

 

 なんだか微妙な空気感を醸し出す中、なぜレイナがこんなにも渋い顔をしているのか理由がわかりました。

 

 しばらくすると育ちが良さそうな金髪な猫人族の少女が姿を表しました。

 

 身長はサラより少し高いくらいで、腰に高そうな剣を携え綺麗な鎧で着飾っています。

 

 そんな少女の両隣には裕福そうな男と女の猫人族がいたのでなんとなくことの経緯(いきさつ)を察してしまう私...。

 

「貴方達が私の護衛につくのね! ちょっと弱そうだけど平均レベル50以上のパーティだし!、お父様もお母様もこれで文句ないよね!」

 

 明らかに場違いな少女の登場により私たちのダンジョン攻略はいきなり雲行きが怪しくなってしまうのでした。

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